ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

手作りふりかけ

2006-12-27 | 料理・食べ物・外食
先日、3歳と1歳の子どもを預かる機会がありました。ふたりを代わりばんこに大きなバケツに入れて(3歳児も@▽@!)善(9歳)とバケツリレーをしたりして、さんざん遊んでおやつにしたら、みんな、かなりの食いっぷり。

「この空腹をお菓子で満たすのはな~」
と思い、ミニおにぎりを作ったら、
1歳と9歳が4個ずつ、3歳が3個をペロリ・・・
慌てて追加で作ったほどでした。その時、家にあった市販のふりかけを使いました。
「色もきれいだし・・」
と黄色の玉子、ピンクのサケ、ブラウンのおかかの3色おにぎり。

手に残ったご飯を自分で口にしながら、ふりかけの人工的な味に、
「まさに味覚が形成されている1歳児と3歳児に食べさせてもよかったんだろうか?(しかも人の子に´。`?)」
と、ふと思ってしまいました。香港時代から天然だしパックなどを使い、化学調味料はできるだけ使わないようにしてきましたが、「ほんだし」「コンソメ」など微妙な風味で罪悪感が薄らぐものはときどき使っていました(笑)
(さすがに「味の素」は生涯買ったことがありませんが)

しかし、移住後は “フレーバー付き味の素”もやめてしまいました。
「せっかく時間ができたんだから(最近はそうでもないけどT▽T)
というわけで、キッチンには鯛やチキンなど骨付きの物か昆布が沈む、ダシ用のスープがいつも出ているようになりました。

化学調味料が原因とされる、「中華料理店症候群」は、
“気のせい”
という調査結果もたくさんあるようですが、私自身、あまりにも含有量が多いと舌にピリピリ来てしまい、とても食事を楽しむという状態にはなれません。友人でも極端な人は、発疹、手足のむくみ、吐き気といった症状が出たり、最悪、寝込んでしまう人もいます。

そこまでして、
「これは“気のせい”、と自分に言い聞かせて食べなくても・・・」
というわけで、やめてしまったわけです。この件に関しては話すと長くなるので、いつかのメルマガにでも譲りましょう(いつ´m`?)。

チビちゃんたちが帰った後、夕食にさばいたシマアジから大きな玉子が出てきました。

「このタイミング!これって偶然じゃないよね~?」

とニヤニヤしながら、さっそく玉子がぱらぱらになるまで酒と海塩で炒り、ジューサーで挽いた削り節、ワカメ(先日の二穀米入り梅ワカメご飯の時の残り物)、荒めに挽いたノリ、白ごま、桜エビと、家にあったものも加えて炒り、即席ふりかけを作ってみました。素朴な味わいですが、今の私にはこういう味の方が合っているようです。

人工的な味つけがほどこされたものは口にした瞬間から、しっかり、まったりしたパンチのある味が食欲をそそりますが、食べ続けているとその“濃さ、強さ”が標準になってしまい、自然な食べ物は“味がない”ということになりがちです。

しかし、移住以来、野菜でも肉でも魚でも果物でも、食べ物そのものが持つ強い味とおいしさに開眼し、健康のためだけでなく食を楽しむためにも化学調味料(メーカーは罪悪感のハードルをさらに下げるために「うまみ調味料」と称していますが)を使うことをやめました。ダシなしで作れる料理も本当にたくさんあります。

ニュージーランドにお住まいなら、ぜひ一度、
新鮮なアスパラガスを生のままかじってみてください。
軽く海塩を塗りこんだ蒸しチキンの端っこをつまんでも・・・
「食」が変わるかも、ですよ´m`

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