ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZテレコムは「売り」

2006-12-08 | 経済・政治・社会
昨日7日の木曜日は思いがけず、仕事で徹夜をしてしまいました。
「夜中の2時までには終わるだろう。」
と悠長に構えていたら、けっこう調べものに時間をとられ、3時、4時と長引くばかり。こうなると「一刻も早く終えて寝よう!」という気持ちも薄らぎ、妙に落ち着いてしまいます。しかし、妙なことが・・・

いつもだったらこの時間帯、ロンドンから仕事関連のメールがジャンジャン入っているはずなのに、なぜか1本も来ていません。
「おかしい!」
とピンときて、フリーメールでロンドンに問い合わせると、そちらのアドレスにメールがズラズラズラズラ~~~~@▽@

実はニュージーランド・テレコムのeメールプロバイダ「エキストラ」はここ最近大きな不具合に見舞われており、先週末もメールの受信に24時間以上かかるなど大変な思いをしました。1日はどうしても仕事にならず、関係諸方には平謝り。なのに打つ手はナシ・・・

今週に入り、NZテレコムは早々に、
「復旧宣言」
をホームページに出し、事態は一件落着のようでした。しかし、その時点でもメールによっては受信が6時間以上かかっており外国とのやり取りではギリギリの状態でした。(国内やアジアとの通信はほぼ通常どうりだったのですが)

けっきょく、朝5時に仕事を終え、取引先にメールで状況説明をし、臨時のフリーメールに連絡してくれるようお詫びを出し、バタバタしているうちに早6時。子どもや夫も起きだし、いつもの朝が始ってしまいましたi_i 

完徹のまま、ボランティアへ。

(朝日に向かって一生懸命首を伸ばすラベンダー→)



プライベートではヤフーメールやホットメールを見慣れていても、セキュリティーが非常に厳しい金融機関のメーラーに、フリーメールから仕事の話が届くのはかなり異常なことなのです。スーツやネクタイで正装している人の中にTシャツ+短パン+ビーサンで飛び込んで行くような?(アレ?実はNZでは珍しくない´m`?)
「あちゃ~☆ こんなところでもキウイ式 >_<?」
と、ひとりでツっこみいれながらもトホホ状態┐(  ̄ー ̄)┌

現在も28時間遅れの受信など、異常な状態。エキストラのHPでは、
「現在、原因不明の問題がネットワークに発生中」
⇒(1週間以上も振り回わされてていまだに「原因不明」 ̄▽ ̄?)
影響範囲
「全国」 ̄▽ ̄;
復旧見通し
「不明」 ̄▽ ̄;

とのこと。この間、ユーザーにはただの1回も状況説明、謝罪の連絡がなく、HPのヘルプページでごくごく小さく状況を伝えるのみ。
「何と誠意のない、ユーザーと株主を軽視した会社なんだろう。」
と、口あんぐり。とても民間企業とは思えません。今年に入ってこの「市場の巨人」の株はさまざまな問題から激しく売られてきましたが、「売り」は正解のようです。

別に自分が不便な思いをしたので腹いせに言っているのではなく、この手の企業カルチャーはトップの首を総とっかえし、株主構成をガラリと替え、全身の血液を入れ替えと、顔・体型・血液型まで別人にでもしない限り、早々には治らないからです。短期での株価の上げ下げで益は出ても長期保有には心もとないでしょう。なぜなら、
その銘柄に対する「信頼」を欠くからです。
過当競争は最終的に消費者にそのツケが回ってくるため賛成しかねますが、ここまで競争がないことの弊害もつくづく実感しました。

うちのようなミジンコ在宅業ですらNZテレコムの最大容量のパッケージに入っており(日本から比べたら笑ってしまうようなカメさんブロバンですが)、こんな状態でも国内に乗り換え先がないのです。
経済先進国とされるOECDの中では下から数えた方が早いNZですが、その下位に甘んじている姿勢をしばしば見かけるのは残念!

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