英紙フィナンシャル・タイムズは16日、複数の欧州当局者の話として、フランスとドイツ、イタリアの3か国が、中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加方針を決めたと報じた。事実とすれば、英国に続いて主要先進国が相次いで参加することになり、AIIBの拡大を警戒する日米には打撃だ。AIIBは、アジアにおける鉄道や道路など社会基盤への投資促進を目的に、中国が年内の設立を目指す国際金融機関。融資基準や審査体制が不明確との指摘があるが、英国は12日、先進7か国(G7)で初めてAIIBへの参加方針を発表していた。日米には、アジア太平洋地域でアジア開発銀行(ADB)と融資先が重なるAIIBに対し、警戒感が強まっている。
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