中国訪問中の韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は16日、内陸部の主要都市・重慶で、第2次大戦中に設置された「大韓民国臨時政府」の庁舎跡を視察した。文氏は視察の際のあいさつで、14日に行われた中国の習近平(シージンピン)国家主席との首脳会談で、中国国内の「抗日運動」に関係する施設の復元に協力するよう要請したと明らかにした。文氏が中国側に復元を要請したのは、第2次大戦中に朝鮮独立運動家が中国で創設した抗日部隊の「光復軍」が重慶に設けた「総司令部」。文氏は、習氏も同意したと語った。「臨時政府」の庁舎跡は中韓国交正常化(1992年)後の95年に中国政府が復元した。