埼玉県川島町の越辺川でボウガンの矢が刺さり手当てを受けていたコハクチョウが8日夜、死んだが、群れを作って一緒に行動していた4羽は9日も飛び立つことなく川に残っている。越辺川は白鳥の飛来地で今季も約130羽が訪れ、3月に入って大半が北帰行で旅立ったが、8日現在では12羽が飛び立っていない。毎日観察していたという第一発見者の熊谷市の女性(51)らによると、死んだコハクチョウと一緒に行動していたのはそのうちの幼鳥2羽を含む4羽だという。女性は「帰ることがない家族を待っているようで切ない気持ちになる」と話した。