【忠実であること】
あなたが受けようとしている苦しみを、何も恐れることはない。見よ。悪魔は試すために、あなたがたのうちのだれかを牢に投げ込もうとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあう。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与える。
ヨハネの黙示録2章10節
ヨハネの黙示録は、エペソの教会を牧会していた使徒ヨハネが迫害により地中海の孤島パトモス島で主から示されたキリストの再臨と最後の審判、新しい天と新しい地について示されたことを紀元95年頃に記しました。
それから五十年ほど経って、エペソの北56㎞にある港町で商業都市として栄えていたスミルナで教会とキリスト者に対する大きな迫害が起こり、ポリュカルポスという牧会者が殉教をします。そのとき彼は86歳だったと言われ、彼の人柄を惜しんだ総督をはじめ迫害者たちから棄教するよう勧められますが、「私は86年間、主に仕えてきた。主は一度も私を裏切らなかった。どうして私が主を裏切れるでしょうか」といって退けます。
そのポリュカルポスは、使徒ヨハネの弟子であり、救い主に対して死に至るまで忠実でした。キリスト者が忠実である理由として、次の三つのことを挙げることができます。
十字架の救いへの感謝…今朝の礼拝では聖餐に与ります。主は私たちの罪を赦し、神の子どもとして平安と自信に満たされる救いの道を十字架で開いてくださいました。
主とともに生きる喜び…キリストを救い主と信じる者のうちに、聖霊は宿り、生きる力と喜び、神の恵みを日ごとに注ぎます。
永遠のいのちの確信…人のたましいは永遠不滅です。主を信じる者には主と同じ永遠のいのちが約束されているのです。