【あなたは何を見ているのか】
そのとき、主が私に、「エレミヤ、あなたは何を見ているのか」と言われたので、私は言った。「いちじくです。良いいちじくは非常に良く、悪いほうは非常に悪く、悪くて食べられないものです。」
エレミヤ書24章3節
ベニヤミンの地アナトテに住む祭司の家出身のエレミヤは青年期に神様の召命により預言者となります。その活動のおもな舞台は南王国ユダの都エルサレムでした。活動を始めたのはヨシヤ王の時代(エレミヤ1・2)で、北王国イスラエルはアッシリアに滅ぼされていました。それでも、敬虔なヨシヤ王のリーダーシップにより宗教改革が行われるなど希望の光を感じる時期もありました。しかし、マナセ王の行った神への背信の罪(エレミヤ15・4)とその影響が指導者たちに残ったため、南王国ユダもまた神の裁きとしてバビロンに征服されることは避けられませんでした。
そのような状況下でエレミヤは神の幻を見て、神の裁きの御手に自分たちを委ねるよう、王や人々に繰り返し預言します。けれども自分たちに都合の良い言葉や未来しか受け入れようとしない彼らにエレミヤは拒絶され、不当な仕打ちを受けました。それでもエレミヤは神の召しに従ってエルサレムにとどまり、都合の悪い現実を直視し、神のことばを語ります。それは、目に見える現実ばかりにとらわれることなく、まことの神さまを信仰の目で見上げていたからこそ、厳しい現実の先にある、神に立ち返った者たちに備えられている救いと回復の恵みを知っていたからです。
主は今も私たちに「あなたは何を見ているのか」と尋ねます。信仰の目を開き、次にあげる三つの見分ける力を持ちましょう。
①良い物を見分ける…私に不都合な事が神の最善である場合も。
②価値を見分ける…神に立ち返る者は目先の損得に惑いません。
③行くべき道を見分ける…神の導く所こそが最善最良なのです。
1月15日 礼拝
黙 祷
賛 美 539 キリストにはかえられません
主の祈り
交 読 詩篇52篇1~9節
祈 祷
使徒信条
賛 美 538 ただ主を
説 教
エレミヤ書24章1~10節
あなたは何を見ているのか
賛 美 462 なにゆえみ神は
献 金
感 謝
頌 栄 376 父 御子 御霊の
祝 祷