医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

投票率の低さは、「国民の劣化」のバロメーター

2015-07-06 23:43:52 | 沼田利根の言いたい放題
★2001年の米国同時多発テロ。
2003年の無謀なイラク戦争。
米国の信用も体力も失わせた。
その延長線上にあるような「イスラム国」(IS)のような過激派組織が生み出された。
米国はもはや世界の警察官ではない。
「与野党とも日本を主語として世界を語る視点と知見が欠けるのではないか」毎日新聞論説委員・布施広さん
★仮に自分たちが住んでいるところに米軍基地ができるとなれば、おそらくほとんどの人が反対するだろう。
でも自分たちに関係ない遠く離れている沖縄の辺野古だから多くの日本の人たちは関心を示さない。
★日本を徴兵制度にする。
このような法案が仮に出たとしたら。
「政治なんて関係ない」
「政治なんてどうでもいい」
などと傍観できるのだろうか?
★「受け止める力」が欠如した国民は、国の行く末を危なくするのではないだろうか?
投票率の低さは、「国民の劣化」のバロメーターのように想われるのだ。
沼田利根

一郎の従弟幸雄の恋

2015-07-06 20:13:06 | 創作欄

牛田一郎と従弟の幸雄は誕生日が1日違いであった。
歌人であった叔父の影響であろうか、高校生になってから2人は競うように短歌を作りだした。
短歌のレベルは残念ながら初心者のレベルの域に留まっていた。
師と仰ぐ人が身近にいたわけではないし、歌壇に残されている優れた歌人の歌集を読んでもいなかった。
ただ、指をおりながら5、7、5、7、7と言葉を並べて満足していた。
○ 夕闇の金木犀の香に想う君が面影文にどどめん
幸雄が下校途中の彼女と出会ったのは、材木町の街角であった。
秋は恋心が芽生えるような予感をさせる季節であった。
「一郎、俺、恋をした。一度、彼女のこと見てくれや」幸雄は高揚した気持ちを打ち明けた。
一郎は未だ恋いらしい恋の機会には巡り合っていなかったので、「羨ましいな、ユキが恋をしたんか。本気か」と確認した。
「出会って、不思議な気持ちになった。俺、彼女と結婚するよ」一郎の目は常になく真剣である。
「結婚、まだ早すぎるよ」一郎は呆れた。
「早くなんか、ないよ。姉やんは15歳で結婚した。俺は17歳、来年は18歳なるよ」一郎は語気を強めた。
「そうか、それではその彼女に1度会ってみよう」一郎は半信半疑であったが、どのような相手なのか興味も湧いてきた。
翌日、材木町で下校する沼田女子高等学校の生徒たちを2人は待っていた。
2人は沼田農業高校に通学していて、母親たちの母校の生徒に多少は親近感を抱いていた。
伯母の松子は沼田女子高等学校1期生、一郎の母は7期生、幸雄の母は5期生であった。
「おい、彼女が来たよ。3人連れの真ん中が彼女だよ」幸雄の声が高くなっていた。
一郎は幸雄が恋をした女子高生を認めた。
彼女の視線が幸雄に注がれていた。
彼女は笑顔になっていた。
だが、一郎は両側の女子高生と比べ彼女が見劣りすると思ったのだ。
面食いの一郎は右端の子を見て「何て可愛いのだ」と視線が釘付けとなっていた。
「一郎、彼女どうだ。可愛いだろう。気持ちも好きになれそうなんだ」
「あれが惚れた彼女か。そうなんだ」一郎は頷いたが拍子抜けがした。
幸雄は歌を添えて恋文を彼女に手渡した。
「これ、読んでくれや」幸雄は気持ちが高揚していた。
「ありがとう」彼女は恥じらいと多少の戸惑い期待感から笑顔を赤らめた。
彼女に気持ちが通じて幸雄は有頂天になった。
「こんなに、うまくいくんか」と幸雄は恋の勝利者の気分に染まっていく。
「後で読むからね」
姫木典子は渡された封筒を鞄に収めた。
2人は初めてのデートを楽しむように沼田城址へ向かって肩を並べ歩いて行く。

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実はこの創作は、午前11時ころ入力したが、何の間違いか消えてしまった。
さらに、パソコンがフリーズして復帰したのが午後6時である。
同じような文を再現した。
再現してからアップの段階でまたパソコンがフリーズする。
その間、囲碁、将棋で時間を潰す。













「安倍語」なぜ共感できないか

2015-07-06 16:34:43 | 政治・社会・経済問題
この国の政治が、政治家が道を誤らないように、マスメディアも個人も、どれだけ個々の政治家が誠実で、道を間違えないようによく考えているかを、よく監視し、発言しないと、えらい目に会うのではないかと心配になるこの頃なのです。
それで、安全保障法案は、選挙で国民の意思を確認せずに一気に成立させようという、首相のずるいやり方では、国民(特に若い人)に、法治国家と議会制民主主義の信用をなくさせるものでしかないような気がします。とにかく数の力を持ったものは何でもやれるのだという、虚しさが残るばかりでは、何も進歩しません。

毎日新聞 特集ワイド:続報真相 
「ごまかし話法で脅し」/「最前線・沖縄、隠す狙い」毎日新聞 2015年06月05日 (東京夕刊)

 「バカヤロー」や「無党派は寝ててくれたらいい」のような歴史に残る暴言があったわけではない。だが、安全保障法制を巡る一連の答弁は、いかがなものか。安倍晋三首相の国会論戦での「言葉」だ。野党からは「長過ぎる」「質問に答えていない」と非難ごうごう。国家の根本方針の大転換にもかかわらず、議論は深まらない。そのカギを握る「安倍語」を探った。
 ◆「丁寧な説明をしたい」と言いつつ「一概に申し上げることはできない」
 誰もが「またか」と思っただろう。5月28日の衆院平和安全法制特別委員会で、辻元清美議員(民主党)が質問に立った時だった。
 辻元氏 「『ちょっとだけ』といって、いつも大きな戦争に広がっていってるわけです。総理、こうもおっしゃってますよ」
 安倍首相 (着席したままで)「早く質問しろよ!」
 2月の衆院予算委で、首相は西川公也前農相の献金問題を追及する民主党議員に「日教組もやっているよ!」と事実でないヤジを飛ばし、陳謝に追い込まれた。にもかかわらず、品のない発言を繰り返した。直後に「言葉が少し強かったとすればおわび申し上げたいと思います」と述べ、1日の特別委でもわびた。が、「少し強かったとすれば」という留保がひっかかる。
 「歴代首相の言語力を診断する」の著者で、立命館大の東照二教授(社会言語学)は「『言葉にパンチを利かせすぎたが、内容は誤っていない』と言っているよう。国民の理解を得たいと思っているか疑問です」と言う。
 首相は一連の法改正について「残念ながら国民の理解が進んでいない。委員会を通じ、国民的な理解を深めたい」(5月28日、維新の党の太田和美議員への答弁)と述べ、また「丁寧な説明をしたい」と何度も口にしている。だが、言行が一致しているとは思えない。例えば、こんな具合だ。
 27日、松野頼久議員(維新)は「法改正をしなくてはならない何か相当な危機が迫っているのか」と問うた。首相は「では危機が起こらないと言えるのか」と反論した。東さんは「この逆質問は『あなたとは価値観を共有しない』と相互理解を拒む姿勢の表れです」と解説する。
 さらに松野議員が「(武力行使できる新3要件に盛り込まれた)『国民の幸福追求権を根底から覆す事態』とは何か」と具体的な説明を求めると、「実際に発生した個別具体的な状況に即して判断する必要がある。一概に申し上げることはできない」「どういう危機になるか個別的に申し上げられない。(言うことは)むしろ無責任ではないか」と突っぱねた。
 ここで思い出すのは、小泉純一郎元首相のあの発言だ。2003年7月。イラク復興特別措置法案の審議中、陸上自衛隊の派遣先を「非戦闘地域」と限定し、その具体例を問われた。小泉元首相は「どこが非戦闘地域かと聞かれても、わかるわけがない」と答弁。野党の激しい批判を浴びた。
 だが、東さんは違った角度から分析する。「確かに無責任な発言といえますが、本音を正直に語っている。事態は刻一刻と変化するので、『わからない』はある意味で事実。国民は『そりゃあわからないよね』と共感を覚えてしまう」。一方の安倍首相。「答弁に具体性がないのは小泉さんと同じですが、安倍さんの『一概に言えない』『答えるのは無責任』は、国民からすれば質問した側に問題があると反論されたように思い、不誠実だと感じます。国民が共感するのは、情緒的でわかりやすく、身近に感じられる言葉。安倍さんの言葉遣いは、国民を引きつけて納得させるという点では、小泉さんに及びません」
 事実、直近の共同通信社の世論調査では、安倍政権の姿勢について「説明不足」の回答が約81%だった。国民の納得や共感にはほど遠いのだ。
 ◆海峡封鎖で「病院にエネルギーが供給されない事態が起こってもいいのか」
 ◇「ごまかし話法で脅し」
 「特集ワイド」は「安倍語」を何度も取り上げてきた。例えば「安倍首相の消費増税スピーチを読み解く」(13年10月3日)▽「核心答えぬ『安倍語』」(14年7月11日)▽「見過ごせない! 安倍首相のヤジ」(2月26日)などだ(いずれも東京本社発行版)。昨年7月に閣議決定された集団的自衛権行使容認を説明する記者会見や国会での答弁について、「自分の信念から導いた結論だけをぽんぽんと打ち上げて、それらがどうつながっているかの論理的説明が乏しい」と「飛び石的話法」を指摘する識者もいた。
 「今回は論理をすり替える『ごまかし話法』と呼ぶのがふさわしい」。成蹊大の高安健将(けんすけ)教授(比較政治)は評する。27日の大串博志議員(民主)とのやりとりが典型という。
 大串議員 「活動エリアが広がるから自衛隊のリスクが高まる、と考えるのが普通ではないか」
 安倍首相 「今まで自衛隊に死傷者が出ていなかったかのごとくの認識ですが、それは違いますよ」「新法にのっとって、自衛隊はしっかりと訓練を重ねていくことによってリスクを低減する」
 高安さんは「これまでの自衛隊の犠牲は、ほとんどが訓練中や災害時等の事故死であり、戦闘行為による死者はゼロ。全く質が違う両者をわざと混同させている。さらに危険な地域に近付くことによる戦闘のリスクの質問なのに、訓練で低減できるリスクを語っており、質問に正面から答えていない」。
 高安さんが特に驚いた発言がある。前出の松野議員が「きちんと細かくシミュレーションして示すべきだ」と詰め寄ると、首相は「(石油輸送の要衝である中東)ホルムズ海峡が封鎖されて誰も何もしませんよということなら、病院にエネルギーが供給されない事態が起こってもいいのか」と語気を強めた。
 一見、具体例に踏み込んだように聞こえる。しかし「ホルムズ海峡を通るのは日本の石油タンカーだけではない。海峡が封鎖されて、国際社会が全く手を打たない事態は現実味が乏しい。このように現実離れした状況を提示したうえで、『生活に不可欠な施設が混乱してもいいのか』とたたみかける。これでは国民への脅しに聞こえます」。
 もう一点気になるのが「異なる立場の人への敬意のなさ」だという。例えば−−。
 「与党側はこんなに静かに礼儀正しく聞いてるじゃないですか。みなさんも少しは見習ったらどうですか」▽「議論の妨害はやめていただきたい。学校で習いませんでしたか」▽「我々は国民の生命と幸せな暮らしを守る責任があるわけです。大きく変化する安全保障状況に目をそらすわけにはいかない。(民主党衆院議員の)長妻(昭)さんにそれはないかもしれませんが」(いずれも27日)
 政治的立場の違いを尊重しあうのは、自らの主張が誤っている可能性があるためで、議論の前提、ひいては民主主義の基本だろう。議院内閣制の先輩・英国議会に詳しい高安さんは「英国議会での議論が常に充実しているわけではありません。しかし、答弁する側は、野党議員も国民の代表であることに敬意を払い、厳しい質問にも誠実に答えるのが常識です。安倍さんの言葉からはそういう姿勢や品位が感じられません」と嘆いた。
 ◆「武力行使はホルムズ海峡での機雷除去しか今は念頭にない」
 ◇「最前線・沖縄、隠す狙い」
 米軍基地が集中する沖縄では「安倍語」はどう受け止められているのか。
 沖縄県在住の映画監督、三上智恵さん。政府が名護市・辺野古沖に進める基地建設に反対する住民を描いた「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」が公開中だ。首相が「武力行使はホルムズ海峡での機雷除去しか今は念頭にない」と強調するのは「カムフラージュだと思う」と言うのだ。
 どういうことか。「米国は中国海軍の動きを封じ込めるため、沖縄の自衛隊の活用を考えています。万一、米中の軍事衝突があった場合には、日本が集団的自衛権を行使すれば共同対処できるという思惑がある。つまり米中間の戦争に日本が参加することになり、最前線の沖縄がその舞台にされてしまう。例えば宮古島には軍艦を撃沈する自衛隊の地対艦ミサイル部隊の配備が予定されており、攻撃対象になりかねない。安倍首相は『石油がなくなったら大変』というわかりやすい例を繰り返すことで、沖縄で起きている事態から目をそらさせようとしているのでは」
 「安倍語」は国民の不安を減らすどころか、かえって増大させたのではないか。このまま審議を終わらせ、採決に持ち込もうとするなら、それは許されない。【江畑佳明】

歌人島木赤彦をめぐる女たち

2015-07-06 15:51:33 | 受けとめる力
斎藤茂吉とともに、アララギ派の国民的歌人と称せられた島木明彦の50年ほどの生涯は、挫折と転生のくりかえしであった。
信濃師範を卒業後、教職についた赤彦は明治38年から1年ほど教職を退き養鶏を思い立つ。
牛飼いで歌を詠む師の伊藤左千夫にならってのことであったが、養鶏は失敗に終わり、再び教職に戻っている。

妻の不二子は諏訪湖の岸で夫のやり残した鶏のほか、養蚕と畑仕事と病身の母の介護に明け暮れる日々であった。
17歳で後妻(先妻は姉)に入った不二子は、姉の遺した眼を病む長男と、のちに生まれた5人の子どもたちの養育に苦悩しつつも夫に終生伴走している。
東筑摩郡広丘尋常小学校の校長として再び教職に戻った赤彦は、信濃女子師範を卒業したばかりの女教師中原静子(20歳)と出会う。
赤彦の心に気づいた妻は苦しみ、その心を歌に託した。
その不二子の歌が素晴らしい。
ずっとのち、赤彦の亡くなった日に、アララギの人々の世話に明け暮れる不二子の様子に、斎藤茂吉は「侍女房」という言葉を献じた。
赤彦と静子がいた同じ広丘尋常小学校には裁縫の補助教師として農閑期に通ってきていた太田喜志子もいた。
喜志子は赤彦と出会う前に、すでに相聞歌人として、信州で名を馳せでおり、その相手は歌人岩淵要であった。
喜志子は師を持たず山国の畑の中で独学で歌を詠んだ。
赤彦から何度も「アララギ」入門の誘いがあったが返事を渋り、門には入らなかった。
文学を激しく熱望した喜志子は、同郷の歌人太田水穂、四賀光子夫妻が住む東京を頼って出奔する。
その水穂の家で出会い、のちに信州を訪れた若山牧水と彼女は電撃的結婚を決める。
岩淵要を裏切った罪の意識は終生喜志子の中で故郷に向う黒々とした傷となってゆくのである。
作家・福田はるかさん











「人間の復興」めざして 訪問歯科診療

2015-07-06 14:57:38 | 歯科
「被災地と被災者に徹して寄り添い、共に汗と涙を流しながら、復興を粘り強く前へ進めてきた。
「大衆とともに」の立党精神のまま、公明党が被災地で貫いてきたのが、被災者に寄り添う「現場主義」
津波で交通手段が失われた岩手県沿岸部。
仮説住宅で不自由な避難生活を送る被災者は困っていたことの一つが「歯の治療」
訪問歯科診療には「常時寝たきりの状態」という診療報酬の基準があるため、ほとんどの被災者には該当しなかった。














多発するニセ電話詐欺 金融機関が「最後のとりで」

2015-07-06 14:13:43 | 医療と介護
窓口で不審点見抜く多発するニセ電話詐欺を巡り、銀行などの金融機関が未然防止の「最後のとりで」として奮闘している。
ニセ電話を受けた高齢者は、金融機関の窓口で現金を引き出すケースが多い。
窓口でいかに不審点を見抜けるかが被害を防ぐカギを握っている。
「息子が家のリフォームをするので150万円下ろしたいんですが」
女性行員は銀行独自の「お振込・払込みのお客様へのアンケート」お示し、丁寧に説明しながら記入を求めた。
アンケートは約20項目で「はい」「いいえ」に丸印をつける。
女性行員は「携帯電話番号が変わった」など複数の項目に「はい」と答えたのを不審に思った。
即座に臨席の女性行員が所長に報告。
その間、男性行員が警察ニセ電話詐欺対策室に通報した。
今回の使途は典型的なだまし文句の一つで、「リフォーム資金のため」だった。
「元本が何倍にもなりますよ」
かかってきた電話に乗せられた男性(84)に待ったをかけた行員。
「そんなもうけ話はありませんから」と引き出しを思いとどまる
ように説得したが、それでも男性は何度も窓口を訪れた。
未然防止の決め手となったのは、銀行支店と警察刑事課の携帯電話を結ぶ“ホットライン”
被害に遭いかけた男性は、端から見たら明らかにおかしい投資話を信じ切っていた。
大金を引き出す際は、窓口での本人確認が必要な預金小切手の活用を呼びかけたりして、「水際作戦」を強化している銀行もある。

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高齢者が大金を引き出す“理由”は何か?
行員なら問い質すのが常識!
「息子さんの携帯電話の番号変わりましたか?」と問う。
「使途は?」
「ニセ電話詐欺ではないですか?」
行員が細心の注意をすれば、詐欺は防げるはず!

強い意志が未来を拓く記事のタイトルを入力してください(必須)

2015-07-06 02:33:48 | 伝えたい言葉
★「賭けるゆえに我あり」森巣博著
世界のカジノを渡り歩いてきた著者がその実態を明かすシリーズ第2弾。
修羅場をくぐり抜けてきたギャンブラーには、勝ちが破滅の始まりと分かるのだ。
「臆病」こそ「この世界で生き残るためには、必要不可欠な要素」という。
今、カジノ法案の可否が論じられているが、導入に前向きな行政機関は果たしてカジノの持つ魔力を理解しているのだろうか。
導入すれば、身を滅ぼす人間が生まれ、それに起因した犯罪も起こる。
その時「自己責任」と言い切れるほどに、日本社会は成熟しているだろうか、そう問い掛けてくれる本だ。(木)
★文学とは、ある面で悲しみや抑圧を源とし、記憶の継承や再生をつかさどるもの。(生)
★いろいろな分野で垣根を越えることが大切だ。早く垣根を越えた人が成功する世の中になっている。
今はいろいろな才能を持った人が連携しないと、情報量が一人でカバーできる範囲を超えている。
ビジョンは、いろいろな経験をしていく中で、思いがけないところで見つかると思う。
京都大学iPS細胞研究所所長。山中伸弥教授
★なるべく自分の専門から遠い人に来てもらって一緒のやる方が、早く、しかもいい落としどころに到達できる。
感性・感覚というのは自分の外側と内側との情報のやりとりで、まさにコミュニケーション。
また、人はいつも外とつながっているオープンシステムだ。
一つのことをまずは極めてほしい。
一つのことを極めた人は、キャラが立って、別の世界へいっても受け入れられてもらえる。
他のことをやっても上手で、あっという間に二つ目、三つ目の専門家になれる。
関西学院大学工学部・長田典子教授
★技術は人の生活を変えられる。
大きなビジョンの大事だが、小さなビジョンの積み重ねは、成功率が高い。
何でもいいので、一生懸命やること。
好きなことにのめり込める人は、成功に結びついていく。
ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員・遠藤謙さん