星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

夏の伊吹山を家族でドライブ

2009-08-27 21:12:36 | sUn
こんにちは~sUnで~す

今回は、家族で伊吹山に行ってきました
家族での珍道中のお話は、すでにsnowが紹介しちゃいましたので、sUnはその時に撮った写真を紹介しちゃいます。

当日はとってもいい天気で(いや~暑いったらありゃしない)、とっても楽しい家族ドライブでした







伊吹山ドライブウエイ中腹の上平寺越駐車場から見る“伊吹山”
正直、頂上があそことは思ってもいませんでした





伊吹山のコオニユリ。
花はあまり大きくないけど、とっても力強く咲いていました





“そのままよ 月もたのまし 伊吹山”
元禄二年に松尾芭蕉が大垣来訪の時にこの句を読みました。

芭蕉曰く“伊吹山は、月の力などかりなくとも立派な山ですよ”





“コイブキアザミ”の蜜を集めている“ミツバチ”
ミツバチがいなくなったと騒がれましたが、伊吹山にはたくさんいましたよ





中央遊歩道コースの途中から、シシウド越しに見た湖北の山々
空の色と白い雲がとっても印象的でした





中央遊歩道コース途中から頂上方面を望む
空がとっても大きいのに驚いちゃいました





初秋に咲く“サラシナショウマ”伊吹山へは8月12日でしたが、もう秋なのですね
それにしても、暑いです
麓より10℃低いといってましたが、ほんまにほんま





伊吹山山頂から眺める“琵琶湖”彦根から長浜あたりでしょうか
それにしても琵琶湖は大きいですね





瑠璃色がとっても鮮やかな“ルリトラノオ”
夏の花ですね。とってもよく似た花もあるので本当に“ルリトラノオ”なんでしょうか





最後は、ピンク色が綺麗な“シモツケソウ”です
遠くから見るとピンクの絨毯が敷いてるみたいです
決して派手な花ではないですが、なにか強く引き付けられる花です






次回は、間が開いちゃいましたが“美瑛”に戻ります。


「おくりびと」を見て

2009-08-27 17:35:44 | Weblog

 

昨日、録画していた映画「おくりびと」を見ました。

wowowが放送したものだったので、途中CMとかで途切れることがなくて、とっても良かったです。

映画はやっぱり、CMなしがいいですネ

 

そういえば最近、全然、映画館へ行ってないなぁ~

若い頃は映画好きで、よく名画座みたいなところで、朝から晩までずっと映画を見ていました。

入れ替えとかなかったので、ずっと中にいれたのよ。

ひょっとしたら、ただの時間潰しをしてただけかも~

 

「おくりびと」は米アカデミー賞y、日本アカデミー賞を受賞したので、みなさんも御存知でしょう。

 

モックンが“納棺士”の役をしたアレですよ

 

実は、私、世間的には中年と呼ばれる世代ですが、“納棺士”ってほとんど知りませんでした

“湯灌”という言葉は聞いたことがあったけど、実際にその現場に立ち会ったことがありません。

 

そうだなぁ~、sUnさんのお父さん・ボブが亡くなったときは~~。

 

ボブは膀胱ガンの摘出手術を受け、その後元気にしてたけど、だんだん酷い腰痛で動けなくなったんだと。

普通の湿布薬等では全然効き目がなくて、馬に使う鎮痛薬も塗ってたって聞きました。

病院嫌いのボブをやっと病院に連れて行くと「即入院」

病名は「糖尿病」

うっそー、なんで「糖尿病」で寝たっきりになるほど腰が痛くなるの

 

痛い腰は全然治まらないもの、あっという間に退院しちゃったボブ

それでも、どうしても我慢がならなくて、札幌の病院へ行ってみると。。。

「胃癌の末期です。もう治療ができませんのでここには入院できません。紹介状を書きますので、近くの病院へ入院してください」

 

丁度その頃、私たちはsUnさんの転勤で、まさに仙台引越し中でした。

 

ポン子さんの所へ子どもたちを預けていたので、大方片付けて、子どもたちを迎えに行くと「ボブさん、苫小牧に入院しているらしいよ~」

 

「聞いてないよ、そんなこと~」

慌てて苫小牧の病院へ駆けつけると

「ヤバイよ、ヤバイよ。ボブさん、かなりヤバイよ~」

 

私、駅前のスーパーで下着やらシャツやら、パンとか買って、家には帰らずボブの付き添いをすることにしました。

泊り込みの付き添い始めて10日ちょっとで、あっけなく逝ってしまったボブさん。

私は体力の限界に近かったから、私の身を案じてくれたのかなぁ~。

 

そんな訳で、sUnさんの家にボブを連れて帰り、私がヘロヘロになっていたので、みんなが「寝ろ、寝ろ」と勧めてくれて。。。

 

私、爆睡も爆睡  何時間寝たのか全然わかりません。

仏間にボブが浴衣を着て布団に横たわっていたのは覚えているけど、その後、どうなったのか、私は何をしていたのか、丸っきり覚えていません

 

田舎なので、近所の人が全部やってくれていたんですよね。

有名な「葬式バアサン」が台所は全て仕切っていたはずです。

私は何をしてたんでしょうねぇ~

 

 

ところで映画を見ての感想は・・・

「葬式」はいらないけど、「湯灌」は丁寧にしてもらいたいなぁ~。

焼くだけなんだし、いいじゃん。っていわれそうだけど。。。

 

日本には美しい四季があるように、美しい冠婚葬祭があったんだな~。

「面倒くさい」と思われがちなことにも、ちゃんと意味があったんだなぁ~。

「死出の旅立ち」

“死出”と辞書を引くと、~の門出とあります。

門出 かどでぇ~

そいいえば、火葬場のおじさんのセリフに「門をくぐる」ってありましたね。

なんとなく、日本人の忘れた「死生観」みたいなのが見えたような気がします。

 

それから、モックンが鮭の遡上を見ている時、「最後はふるさとに帰りたいんじゃないかなぁ~」って云われますよね。

昔々、おばあちゃんに、「私たちは黄泉で生まれたから、死んだら黄泉に帰るんだよ。生まれた所に帰るんだよ。」って教えられたことを思い出しました。

意味は違うんでしょうけど、フト思い出したんです。

 

それから、映画のとっても素敵なワンポイントになっていたのが「石文」

※石文=人が言葉を持たなかった時代、思いを伝えるために石を渡した風習。

 とってもスケールの大きなロマンを感じました でも当時は大きな勘違いもいっぱいあったんだろな。

その勘違いがまた、大きなドラマを生んだりするのよね。

 

ところで、この「石文」って向田邦子さんのエッセイにあるんですって

知らなかった~ 私、向田さんのファンで本もたくさん読んでたはずなのに~。

 

『死』を扱った映画なのに、笑いあり涙あり、喜怒哀楽全てがあってプラス、ガツガツものを食べるシーンがあります

そう、どんなに辛い時でも悲しい時でも、お腹空くのよね

生きる=命を喰らう

 

美しい音楽と美しい風景。

映画の中にフルコースのメニューがあるのに、見終わった後に全然お腹も胸も重たくない。

何も残らないのかと云われれば、ちゃんと何かが残っている。

私にとって、大好きで大切な「映画」になりました。

たくさんの人に見てもらいたいな~って心底思った映画です

 

 

実は、今日8月27日はsUnさんの誕生日

そして、ボブさんの命日です。

ボブさんが死んでから、ハッピバースデーの歌やケーキはなくなったけど、今日はうちにとって、とっても大切な日なんです。

 

ボブさん、なんのお構いもできないけど、ほんのちょっとだけでもウチに寄って行ってよね。

朝から来てるって~

そしたら、私がヨダレたらしながら昼寝してたのも、見てた~???

 

 


追記だよ~ん。 この「おくりびと」を見ての感想は、私のブロ友POKIさんがとっても素敵な文章を書いています。(7/19 今更ながら観るオンナ) できればそちらも読んでいただけたらなぁ~