昨日はひさしぶりに新宿(にいじゅく)図書センターを会場に研修会。
出かける時は降っていませんでしたが、夕方は雨、の予報に、自転車は断念しました。
予報が当たって研修会が終わった時には雨・・・・自転車でなくてよかった。
でも、自転車で来た人たちが数人、近くの店で雨宿りするというので仲間入り。
コーヒーを飲んでいるうちに、雨が上がって解散。
なら、自転車で来ればよかったなあ・・・・。
さて、ひさしぶりに「八紘一宇」という言葉を聞きました。
といっても、もちろん、わたしもナマで使われた時代のことは知りません。
大東亜共栄圏を建設しようという先の戦争の時の国是ですから。
世界万国を日本の天皇のもとに統合しようというキーワードが「八紘一宇」です。
誇大妄想としか思えないのですが、昔は本気でそれをスローガンにしたようです。
敗戦ではかない露と消えた今も、その復活を夢見ている人たちがいるのでしょうか。
何だか、時代感覚、歴史認識がずれているような気がします。
ところで、多くのものが集まって一つ所にまとまることを「すばる」と言ったようです。
まとめる、ということなら「すべる」(漢字で書くと「統べる」)になります。
いずれも、今でもよく使う「すばらしい」の語源だという説もあります。
世界が一つになることは素晴らしい、そういう考えを持つ人もいるのでしょう。
世界人類みな兄弟、世界は一つの家族・・・・なんて言葉もどこかで見聞きします。
でも、一つになることがほんとうにいいことなのかどうか。
違うものを集めてまとめても、やっぱりうまくいかないのではないか。
八紘一宇を言い出す前に、そういうことも考えてみたほうがいいような気がします。
今ではプラスの意味の「すばらしい」ですが、昔はマイナスでも使ったといいます。
よくもわるくも程度の甚だしいことで、たとえば、ひどいとか呆れるとかでも使う。
というわけで、このたびの「八紘一宇」、呆れるほどすばらしい言葉でした・・・・。