ウルグアイの前大統領ムヒカさんへのインタビュー記事を朝日新聞デジタルで読みました。
以下、引用はすべてその記事からです。
最近の政治家は退屈な人間が多くて、いつも経済のことばかり話している。
これでは信頼を失うはずだ。人生には、もっとほかに大切なことがいろいろあるんだから。
たとえば、街角で1人の女性に恋してしまうことに経済が何の関係がある?
民主主義の原点は、私たち人間は基本的に平等だ、という理念だったはずだ。
が、世界には王様のように振る舞う大統領や、お前は王子様かという政治家がたくさんいる。
私たち政治家は、世の中の大半の国民と同じ程度の暮らしを送るべきなんだ。
特権層のような暮らしをし、自分の利益のために政治を動かしたら、政治への信頼を失う。
近く日本にも来ると書いてありました。
ぜひ、首相に会って訊いてほしいものです。あんたは王様か?
モノを買うとき、人はカネで買っているように思うだろう。でも違うんだ。
そのカネを稼ぐために働いた、人生という時間で買っているんだよ。
働かないと生きていけないが、働くだけの人生でもいけない。ちゃんと生きることが大切なんだ。
たくさん買い物をした引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。
簡素に生きていれば人は自由なんだよ。
『貧しい人』とは、限りない欲を持ち、いくらあっても満足しない人のこと。
私は少しのモノで満足して生きている。質素なだけで、貧しくはない。
大統領時代も、豪華な公邸なんかまっぴら、郊外の小さな村の自分の家に住み続けています。
ゲリラ時代には投獄4回、脱獄2回。
獄中に14年、うち10年は独房生活。質素に暮らせるのは、その経験からだといいます。
次の言葉もぜひ首相に聞かせたい。
ファナチシズム(熱狂)は危ない。
左であれ右であれ宗教であれ、狂信は必ず、異質なものへの憎しみを生む。
憎しみのうえに、善きものは決して築けない。
異なるものにも寛容であって初めて、人は幸せに生きることができるんだ
日本で何をしたいですか。
日本のいまを、よく知りたい。
世界がこの先どうなるのか、日本で起きていることの中に未来を知る手がかりがあると思う。
経済も技術も大きな発展をとげた働き者の国だ。
結局、皆さんは幸せになれたのですか、と問うてみたい。