ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

脳が脳を理解できるか?

2017-05-18 | 日記

数日前の新聞に、羽生棋士の談話が出ていました。

人工知能について的を得たことを言っていたので、なるほど、と感心しました。

七冠もとる名人ともなると、さすがに見るところはきちんと見ています。

 

棋士というのは、一手指すのに、さまざまな選択肢を考えた上で選ぶ。

素人考えで、そう思っていたのですが、どうやらそうではなさそう。

真っ先に、これは考えなくていい手だ、と瞬時に判断するのだそうです。

 

そして、2つか3つかの選択肢だけを残し、それを時間の許す限りじっくり考える。

つまり、考えなくてもいい、捨ててもいい手が瞬時に判断できる。

そういうところがAIと人間の違いではないだろうか、と羽生棋士は語っていました。

 

また、こうも言っています。

その判断が人間にできることは、たぶんAIにもわからないのではないか。

なぜなら、どうしてそういうことができるか、自分でもわからないから・・・。

 

自分でもわからないことをやってしまう、あるいは、出来てしまう。

仕事でも、遊びでも、人間なら、そんなことは当たり前にあることです。

ところが、わからないことはプログラミングできません。

 

つまり人間がプログラミングできるのは、わかっていることだけ。

だとしたら、わからないことがわかっている人間を、AIは超えることはできない。

本能とか動物的感覚とか、脳が脳を理解できる日が来るのか、来ないのか・・・。

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