タイトルに惹かれて本を読むことも多い。
たとえば、「胸に一物手に荷物」・・・ダジャレに過ぎなくても、面白そう。
「不道徳教育講座」なんて文庫本を買ったのも、たぶんタイトルに惹かれて。
パン屋が和菓子屋になったら、道徳の教科書検定に合格した。
あまりのバカバカしさに、不道徳教科書でも作ってみようか・・・。
参考にしようと、納戸の本棚を探したが見つかりませんでした。
「年長者を敬いましょう」
子どもの頃、そう教えられて、えっ、どうして?
なぜか、そう訊き返した可愛げのないコドモでした。
時代、社会、文化、生い立ち、職業などによって、1人1人違うのが道徳です。
でも、みんな同じでないと政治をやる側はタイヘン。
だから、期待される人間像、などというものをでっち上げるのです。
誰にでもあたる道徳があるとしたら、それは宗教であって政治ではない。
年上だからといって、キレやすいだけの爺さん、敬えますか。
家族は仲良く・・・でも、骨肉相食む、という言葉だってありますよ。
ものごとを一面だけで捉えない。
そうしないと健全な批判精神だって身につかないと思います。
敬うに値する人だけを敬う・・・ものごとはすべてトートロジーです。