「6階の◯◯さん、亡くなられたの知っています?」
マンションの集会室へ入った途端、管理員から声をかけられました。
えっ! 知らなかった。いつです?
「3,4日前みたいです。知ったのはさっき、奥さんが来られました」
3,4日前なら、奥さんに出会ったけど、別に変わりはなかったみたいだったけど。
「理事長に香典を持って行ってもらいました」
「夜、病院から電話があって、急だったみたいです」と理事長。
入院されていたのは知っていましたけど・・・。
他人事ではありませんね・・・それがきっかけで、集まった6人ほどで病気談義。
老若男女入り混じっていますが、みなさん、健康診断とか何とか検診の話題が豊富。
この10年ほど、健康診断も検診も受けていないわたしの出番はありません。
診断を受けると、必ず病気にされそうで・・・というのは冗談。
6階の◯◯さんのところ。
10年ほど前には、別のご夫婦が住んでいました。
ある日、ご主人が帰宅途中で突然倒れて亡くなりました。2,3年後に奥さんもまた突然。
高齢化のせいでしょうか、去年、今年と亡くなられる人が増えています。
6階に限って言うと、亡くなった方の他に消えてしまった奥さんが2人。
どちらも旦那が捨てられた、という根も葉もあるウワサも七十五日・・・。
星霜移り人は去り・・・。
亡くなる、別れる、去り方はいろいろにしても、いずれはわたしもみなさんも去りゆくさだめ。