ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

言葉もダイエット?

2016-09-04 | 日記

 

はじめに言葉ありき。

その言葉がますます貧相になっている気がします。

とくに政治家などの言説も紋切り言葉の羅列。

 

寸鉄人を刺す、そういう言葉がほとんど聞かれなくなりました。

短かいけれど人の心に深く刻まれる、そんな言葉はどこへ言ったのでしょう。

短くても、かつての首相のワンフレーズでは、人を刺せません。

 

いまの首相はぺらぺら喋るだけ。

熟慮した結果、とかいうフレーズをよく使いますが、どう聞いても熟慮のあとは見えない。

ほとんど無意味な形容詞と副詞の羅列。

 

口から出た言葉がすべて、では何とも悲しいものです。

しかも、詭弁や誤魔化しだけとあってはなおさらのこと。

もっとも、言葉の貧困化は政治家に限ったことではないようです。

 

言葉は、見に見えるものだけでなく、目に見えないものも表現します。

たとえば、もののあわれ。

これを表面的に捉えるだけでは、何じゃ、それ、となります。

 

言葉の意味は、人が解釈をほどこすことによってしか見えてきません。

解釈を伴わない言葉は、いってみれば単なるモノ。

社会も人もだんだんモノ化・・・ヒトの脳も心も即物的になってきているのでしょうか。

 

人は言葉を通してしか、ものを見ることができません。

しかし、その言葉は仮想・・・仮想のものを通してしか現実に近づけない。

そのカラクリがある以上、言葉のダイエットは痩せ細った人生につながります。

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