ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

すべてがなし崩し・・・

2016-03-20 | 日記

 

地裁が高浜原発の運転差し止めの仮処分を決定しました。

そのことについて、関西経済界の首脳らが異議を唱えたといいます。

「なぜ、地裁の裁判官が国のエネルギー政策に支障を与えられるのか。できないよう法改正すべきだ」

 

首脳の脳にはどうやらお金しか詰まっていない?

自分がとんでもないことを言っていることには、もちろん気がついていないのでしょう。

司法より行政、立法のほうがエライんだと言わんばかり・・・現にそう思っているのでしょうけれど。

 

自分たちに不利なものは法律を作ってできなくしてしまえ。

そういう発想自体を恐ろしいと思わないのなら、原発災害も恐ろしくはない、というのも肯けます。

危機や危険に対する不感症に陥っているのかもしれません。

 

そんな感覚で経営をやられたら、日常の危機意識、危機管理などどうなっていることやら・・・。

いざ、というとき、「想定外でした」と言えば済むと思っているのでしょうか。

実は想定できていたのだが、コストや時間がかかるのでやらなかった・・・実態はそうにも関わらず。

 

あちこちで原発再稼働が進められています。

一方で除染問題にはかたがつかず、廃炉作業の道のりも不透明、核燃サイクルめど立たず。

喉元過ぎて熱さを忘れる・・・すでに安全神話が復活してしまったのでしょうか。

 

科学技術は利便性をもたらしますが、同時に危険、危機も織り込まれています。

その技術によって下支えされてできた社会の制度、文化は、新たな危機や被害をもたらします。

破局が来る前によく考えよう、地裁の判断はそう受け取るべきものと思っているのですが・・・。

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