行きはよいよい帰りはこわい。
それまで何とかもってくれないかな、と念じながら、夕方、テクノへ出かけました。
7時から9時まで、ビジネス・セミナーに参加するのです。
講師が著名なわりには申し込みが少ない。
先週、そんな話を耳にして、義を見てせざるは勇無きなり・・・・で参加することに。
5人ほどに声をかけ、昨日はわたしのほかに2人が参加してくれました。
面白くなかったら、休憩時間に帰ろうか・・・・。
ところが休憩なしでびったり2時間、最後までつきあってしまいました。
でも、そのおかげで、なかなか興味深い話が聴けました。
お題は、長寿企業に学ぶ生き残り策を探る、です。
創業100年を超える企業を、仮に老舗と呼ぶと、日本の老舗はおよそ2万5千社。
断トツで世界一、2位のドイツを大きく離しています。
ふ~ん、そうなんだ、世界に誇ろう日本の老舗! 勝手にキャッチコピーを作成。
260万社といわれる日本の会社の97%が同族企業、いわゆるファミリービジネス。
しかも、それらが常用雇用のうちの77%を占めるのだそうです。
長寿企業もほとんどがファミリービジネス。
そこから老舗の特徴、長寿の要因分析、と続くところは学者、研究者ならではのお話。
その一番の本質は、社会の公器たろうとする経営者の意志、志向にあるのではないか。
というのが講演者の結論です。
たいへん面白い話ではあったのですが、若干の疑問も。
一つはなぜ日本には老舗が多いのか。もう一つは利益至上の今の世に生き残れるか。
これは文化人類学とか社会学とかもからむ話でしょうから、あえて質問はせず。
NPO法人の使命も、社会的な課題の解決なので、社会の公器という自覚は必要。
インドの経営者だったかの言葉として紹介されたことが記憶に残りました。
「わが社の使命は社会貢献。そのためには資金が必要。その資金のためにビジネスを行う」