ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

主演男優賞候補登場!! ~ アントキノイノチ ~

2011年12月25日 | 映画

 私の今年の映画ライフは『昨年並み』と言う感じです。今年見た映画の本数は昨日の段階で46本です。今日『ミッションインポッシブル4』、30日に『山本五十六』を観に行く予定なので、ブルーレイで観る予定の映画を入れると50本前後で落ち着きそうです(昨年は50本)。
 今年は『最後の忠臣蔵』で始まり『山本五十六』で終わりそうなので、役所広司さんの主演作で始まり終わる感じです。年頭に☆5つを叩き出した『最後の忠臣蔵』にどの作品が追いつくかを楽しんだ1年でしたね。

 記事には書いていませんが、今月は『インモータルズ』、『アントキノイノチ』、『カイジ2・人生奪還ゲーム』、『タンタンの冒険』、『リアル・スティール』と言う5作品を観ています。週1ペースを越えて映画を観ているので、私の映画ライフは確実に充実しています。やはり、歩いて5分で映画館に行ける環境と言うのは最高です。ほとんどの作品を
会員は1200円で観れるレイトショーで観ているので家計も助かりました。

 さて、12月に観た作品の中で最も印象に残ったのは、岡田将生さん&榮倉奈々さん主演の『アントキノイノチ』でした。原作は歌手(マルチタレント?)のさだまさしさんです。

 私は生きる糧(趣味)に日常からの離脱(逃避)を求めるので、本作のような現実世界をリアルに描いたような作品は敬遠がちです。趣味の世界でも悩んだり考えたりするのは精神衛生上よくないですからね。自ら進んで観る事はありません。
 ただし、「真面目な映画を観たいなぁ。」と言う感情が不定期ですが時々発生するので、今年は2月に『僕と妻の1778の物語』、10月に『ツレがうつになりまして。』を観ました。そして、12月が『アントキノイノチ』です。前宣伝で紹介されていた『遺品整理業者』と言う職業にも興味がありましたからね。

 と言うような理由で観た『アントキノイノチ』ですが、色々と考えさせられるよくできた作品でした。独特のカメラワークを駆使して、ある事件で高校生の時に精神を病んでしまった岡田将生さん演じる主人公の青年が徐々に立ち直っていく様を描いています。脇を固める榮倉奈々さん、原田泰造さん、吹越満さん達共演者の演技も温かくていい感じです。ラストでは涙してしまいました。

 そんなラストで涙した本作ですが、ラストの展開は話のつじつまがあっているので納得はしたのですが、どうしても、「さださんってこんなに救いのない終わり方の話を書くのかなぁ?。」と言う違和感を覚えてしまったので、翌日、さださんの原作小説を買ってすぐに読んでみました。
 原作を読んでみると、そこには映画とは違う爽やかなラストシーンが描かれていました。私の予想通りでした。映画版のラストはさださんっぽくないですからね。私は原作のラストの方が好きです。このラストの展開の違いは、榮倉奈々さん演じる『ゆきちゃん』の設定を原作と映画で変えたために発生したみたいですね。話の大筋は一緒なのですが、なんだかまるで違う話になっています(主人公も原作の方が性格がやや明るいです)。

 と言った感じで原作を読んでしまったために少しケチ(?)が付いてしまった本作ですが、主演の岡田将生さんの演技は素晴らしいの一言です。非常に繊細な主人公が遺品整理業者と言う仕事を通じて成長していく様を見事に演じ切っています。ラストシーンの笑顔はスクリーンに本当に映えました。岡田さんは私の『マイアカデミー賞2011』の主演男優賞候補に最有力候補としてノミネートされました。こんな素晴らしい若手俳優に出会えたので本作を観て本当によかったです。今後の活躍が楽しみです。


 以上が、『アントキノイノチ』の簡単な紹介と感想です。

 『ラスト至上主義』の私には本作のラストは「そこまでしなくてもいいでしょう。」と言う違和感バリバリだったので、評価は☆3.5です。秀作と言うレベルの☆4つには届きませんでした。原作通りだったらその評価は違ったかもしれません。良い作品だけにラストの展開と原田泰造さんが演じる主人公の上司の描き方が少し浅かったのは残念ですね。まぁ、さださんの原作を読んだから判る話ですけどね。


 ちなみに、12月に観た他の作品の評価は以下の通りです。『リアル・スティール』はSF好きで格闘技好きの私のストライクゾーンど真ん中の作品でした。ヒュー・ジャックマンも大好きな俳優ですしね。

 
☆4つ → 『リアル・スティール』
 ☆3つ → 『インモータルズ』、『カイジ2・人生奪還ゲーム』、『タンタンの冒険』


(12月25日13時追記)
 午前中に観て来た『ミッションインポッシブル4・ゴーストプロトコル』はシリーズ最高の出来で、「これぞハリウッド映画!!。」と言う贅沢さでした。ラストも予想外の展開で満足です。評価は最高ランクの☆5つです。『マイカデミー賞2011』の作品賞候補ですね。『最後の忠臣蔵』の対抗馬が出現しました。

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