朝晩の湿り気をおびた冷気に残り香をたっぷりと含ませて、金木犀が散りはじめました。
それにしても、金木犀の花びらというのは、なぜこんなにも可愛らしく出来ているんでしょうね。独特の色あいといい、小ささといい、もちろん香りといい、毎秋いつも感心してしまいます。こんな美しいものが、この世にはあるんだなぁ・・何か《意志あるもの》の存在を思わずにはいられないのは、こんな時です。
その小さな花を惜しげもなく地面に散らして、秋が、あるいてゆく。
あちこちにニョキニョキ生えだしてて、夏以来「これは何か・・?」と疑問に思っていた草、咲いてみればホトトギスでした。お隣もそのまたお隣でも、ホトトギスの花盛り。今年は当たり年か何かかしら?
ムラサキシキブの濃紫は、今が一番美しい。
もうじき、冷気が増すにつれて、ピラカンサスの赤が鮮やかになってくるでしょう。
あの赤が、何故かとても胸に痛かった時期があります。あの心の痛みはいったい何だったんだろう・・ただの《秋のメランコリー》? 今はもう、そんなことはないけれど。
久しぶりにキジバトを見る。そういえば夏にはあまり見かけなかった気がする。この辺りではこの鳥は、季節移動とかするのかな?
今朝は階段のそばで《ねじ巻き鳥》が鳴いていた――村上春樹が《ねじ巻き鳥》と名付けた鳥はコレではないかと、私は勝手に考えている。だって鳴き声が、ねじを巻く音に似てない?
私が育った地方には、この鳥はいなかった。だから中学生の時、東京(昔の田無市)に数日滞在して、暮れ始めた空を群れで飛ぶこの鳥を初めて目撃した私は、「すごい!東京には青い鳥がいる!」と思ったものだった。
しかも、メーテルリンクの「青い鳥」に出てくる、気がつけば青くなかったり死んでたりする、沢山のニセ青い鳥みたい・・田舎の人間が憧れる《東京》とは、実際そういう場所なのかもしれないなぁ・・なんて生意気な事も考えていた子供でした。
あの頃は、将来その東京に住むことになるなんて、思ってもいなかったなぁ。
それにしても、金木犀の花びらというのは、なぜこんなにも可愛らしく出来ているんでしょうね。独特の色あいといい、小ささといい、もちろん香りといい、毎秋いつも感心してしまいます。こんな美しいものが、この世にはあるんだなぁ・・何か《意志あるもの》の存在を思わずにはいられないのは、こんな時です。
その小さな花を惜しげもなく地面に散らして、秋が、あるいてゆく。
あちこちにニョキニョキ生えだしてて、夏以来「これは何か・・?」と疑問に思っていた草、咲いてみればホトトギスでした。お隣もそのまたお隣でも、ホトトギスの花盛り。今年は当たり年か何かかしら?
ムラサキシキブの濃紫は、今が一番美しい。
もうじき、冷気が増すにつれて、ピラカンサスの赤が鮮やかになってくるでしょう。
あの赤が、何故かとても胸に痛かった時期があります。あの心の痛みはいったい何だったんだろう・・ただの《秋のメランコリー》? 今はもう、そんなことはないけれど。
久しぶりにキジバトを見る。そういえば夏にはあまり見かけなかった気がする。この辺りではこの鳥は、季節移動とかするのかな?
今朝は階段のそばで《ねじ巻き鳥》が鳴いていた――村上春樹が《ねじ巻き鳥》と名付けた鳥はコレではないかと、私は勝手に考えている。だって鳴き声が、ねじを巻く音に似てない?
私が育った地方には、この鳥はいなかった。だから中学生の時、東京(昔の田無市)に数日滞在して、暮れ始めた空を群れで飛ぶこの鳥を初めて目撃した私は、「すごい!東京には青い鳥がいる!」と思ったものだった。
しかも、メーテルリンクの「青い鳥」に出てくる、気がつけば青くなかったり死んでたりする、沢山のニセ青い鳥みたい・・田舎の人間が憧れる《東京》とは、実際そういう場所なのかもしれないなぁ・・なんて生意気な事も考えていた子供でした。
あの頃は、将来その東京に住むことになるなんて、思ってもいなかったなぁ。
お名前が似てますね(^^*)
私もNHKの「馬の骨」はちょっと・・で、途中から見なくなっちゃいました。「蝉しぐれ」はもうご覧になりましたか?
「秋の庭2」「映画「蝉しぐれ」」を拝見して、拙い短歌にTBさせていただきました。
よろしければお立ち寄りください。