六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

極めて真っ当な判断

2008年04月22日 | 心や命のこと
 その1本日の広島高裁の判断
 山口県光市で99年4月、母子を殺害したとして殺人と強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(27)に対する差し戻し控訴審の判決公判が22日午前、広島高裁であった。楢崎康英裁判長は「強姦の目的や計画性も否定できない」として、求刑通り死刑を言い渡した。元少年が差し戻し審になって新供述を展開したことを「不自然不合理」とし、弁護側が主張した情状面について「斟酌(しんしゃく)する理由はみじんもない」と述べた。
 この判決は本件だけでなく、今後の司法制度全体、さらには国民の司法に対する信頼にまでかかわるものだっただけに、真っ当な判断が下されて、ひとつホッとした感じ。
 でも弁護団はまた上告するのね・・

 それにしても、記者会見での本村さんの言葉、その洞察の深さには本当に尊敬の念を禁じえない。「人間としての器の大きさ」に圧倒されます。
 スピリチュアルな言い方をすれば。人間の生の中でおそらく一番といえる苦悩を宿命として与えられた彼の姿が「人は苦悩とどう向き合うべきか」ということを身をもって教えてくれている気がします。現実から逃避せず、目をそらさず、あきらめずに真正面から全力で取り組む。その崇高な姿は、まるで菩薩様を見るようだ。

 その2長野・善光寺の、聖火リレー出発式の会場提供辞退

 出発地のボイコットについて、TVでとりあげられる長野市民はみな口をそろえて「仕方ないですね」みたいな言い方をなさる。後ろ向きの微苦笑で。「残念ですね、出発地点として善光寺を世界にアピールできる絶好の機会だったのに」とかいうコメントもあったけど。ホントに長野の皆さんはそんな気持ちなの?そんな理解なのマジで?
大丈夫!もう充分、善光寺は世界にアピールしましたから!
>「善光寺が発した静かな怒りは、世界の全仏教徒のみならず宗派を超えた宗教指導者が身を切るほどの警告となった」@CNN(アメリカ)

>「ZENKOUJIは一滴の血も流さず、一個の石(投石?)も用いずに最大級のデモンストレーションを成し遂げた」@NBC(アメリカ)

>「日本の対中外交の勝利をもたらしたのは、政治家ではなく若き僧侶だった」@F2

>「2000年の時を越えて、遠い東の国にBuddismの精神が変わらず受け継がれていることをZenkojiはこれ以上にない方法で示した。我々は、我々と同じ価値観を共有する日本国民と日本の仏教界に強い尊敬と親しみの念を覚える」@IDN(インド)

>「物静かで政治的な主張をしないことで知られる日本が動いた。拡声器もプラカードも用いないその静かな抗議の声はしかし、どんな喧騒よりも深く強く世界の人々の心に届くに違いない」@BBC(イギリス)

>「聖火リレーのボイコットを表明したその日も、Zenkojiは静かだった。その日、Zenkojiの境内で取材を続ける私は、全身にしみこむ鐘楼の深く低い音に思わず立ち尽くした。憎しみや悲しみを洗い流すこの聖なる音色が1300年にわたり受け継がれていることは世界の奇跡である。」@AE通信(オーストラリア)


 善光寺は、世界遺産推薦に値する、名実ともに日本の宝です。今回のことで、もっと尊い宝になりました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿