六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

陛下に、靖国へ・・?

2006年01月31日 | 文化・社会
 麻生さんが、天皇陛下にこそ靖国神社へご参拝いただきたいと発言。英霊はみな、天皇陛下万歳と言ったのであって、総理大臣万歳と言った人は皆無だからとか何とか。

 んー。・・何かビミョーな感じ。
 麻生さんの発言の意図が分からない。なんで、この時期にそんなこと言うの?

 首相の靖国参拝の是非は《中韓の外交カード》であって、それを日本のどの政治家がどう捉えどう扱うか、有権者はしっかりみきわめとかなきゃならない。誰がどの国にシッポをふり、結果としてどの国の国益を優先させているか、金のために心を売り渡してはいないか、等など、「あぶりだし」には良い材料のひとつといえるだろう。

 でも、そういうあれこれの渦中に、陛下を引っ張り出すのはどうかなぁ。

 ただでさえ皇室典範改正法案の今国会への提出とかでざわついている時なのに。雅子妃のことでも、おそらく心晴れない日々が続いているだろう時なのに。

 昨年夏に実現した、バンザイクリフでの静かな慰霊のお姿を思い浮かべるだに、こういうざわついた時に靖国へというのは、どうだろうと思っちゃうですよ。
 雑音無しに、たとえばもう当然首相も公人としてお作法に則り参拝するような、そういう環境が整った上でなら、陛下に直々にご参拝いただくのは良いと思うけど。