風になりたい

自作の小説とエッセイをアップしています。テーマは「個人」としてどう生きるか。純文学風の作品が好みです。

サイドカー

2022年08月11日 06時21分19秒 | 詩集

 若かった頃みたいに
 無茶して飛ばしたりしないよ
 サイドカーに君がいるからね
 エンジンを響かせて走る
 まっすぐ続く草原の道
 丘の向こうに澄んだ夏の空

 白いマフラー巻いて
 ゴーグルをかけた君は
 まぶしそうに楽しそうに微笑んでいる
 サイドカーも悪くないだろ
 風を切る気分はどうだい
 心が洗われてすがすがしいでしょう

  走れ サイドカー
  白い雲を追いかけて
  走れ サイドカー
  君の笑顔よ
  もっと輝け
  いつか話してくれた憧れの地へ行こう


 ほかのバイクに抜かされても
 もうムカついたりはしないよ
 サイドカーに君がいるからね
 君がしあわせそうなら
 僕はたまらなく嬉しいよ
 君の好きなスピードで走ろう

 カーブをゆっくり曲がる
 もうすぐ海が広がるよ
 磯の香りは心地いいものだね
 愛はそこらじゅうに
 転がっているけれど
 君の代わりはいない
 君しかいない

  走れ サイドカー
  君の夢は僕の夢
  走れ サイドカー
  僕らの風よ
  もっと輝け
  憧れを目指してふたりの旅は続く
  走れ 僕らの愛

ふたりは永遠(とわ)に

2022年08月03日 06時15分13秒 | 詩集
 蒼い島影を
 小舟は進む
 夏の夜空に
 花火があがる

 銀色の波間
 月はさやかに
 浴衣のきみの
 胸のふくらみ

  きみに恋して
  きみだけ愛して
  ぼくのすべてを
  きみへ捧げる

 きみの夢に
 ぼくはなりたい
 愛は輝く
 ふたりは永遠とわに


 海を渡る風
 飛魚が跳ねる
 波に手を濡らし
 はしゃぐきみ

 きみの手をとって
 見上げる星空
 流れ星に
 願いはひとつ

  きみに出会って
  すべてが変わった
  離れられない
  きみを離さない

 きみの瞳に
 星が宿るとき
 愛は輝く
 ふたりは永遠とわに


 蒼い島影を
 小舟は進む
 真夏の恋に
 花火があがる

 
 
 
 
小説家になろう発表作品
この詩のなろうのアドレスは以下の通りです
https://ncode.syosetu.com/n3144hc/

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