風になりたい

自作の小説とエッセイをアップしています。テーマは「個人」としてどう生きるか。純文学風の作品が好みです。

農家酔鵝(ガチョウの酒煮込み)

2016年07月29日 07時15分15秒 | フォト日記

ガチョウの酒煮込みは広東料理の一品。


あらかじめ調味料で味付けしたぶつ切りのガチョウを中華鍋に放り込む。
アルコール度数28度のコーリャン酒を一本まるごと注ぐ。






鍋の中と下に火をかける。
アルコールが燃えて、鍋のなかから火があがる。




十分ほど煮込めばできあがり。





おいしかった。

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心斎橋のマツモトキヨシ(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第326話)

2016年07月16日 07時15分15秒 | 連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』

 上海人の奥さんを連れて一時帰国した。
 郷里の大阪へ帰り僕の母親と奥さんの対面を済ませ、奥さんを奈良や京都へ連れて行き、それから買い物をした。
 奥さんはずっと以前、東京で一年半ほど暮らしていたし、その後も何年かに一度は日本へ行っているので、日本は慣れている。観光ツアーで心斎橋へ行ったことがあるそうで、心斎橋にはかわいい服がたくさん置いてあると楽しみにしていた。果たして、半額バーゲンをしていた店があったので、奥さんはそこへ飛び込み服を買った。
「五着でたったの七千円よ」
 と奥さんは嬉しそうに笑う。バーゲンで服をたくさん買って奥さんは御満悦だった。もっと高価な服をたくさん買いたがるのかと思っていたけど、それで満足してくれたので、僕はほっと胸をなでおろした。
 日本へ行くというので、奥さんは友人たちからいろんな買い物を頼まれた。ドラックストアで買うようなものが多いから、心斎橋のマツモトキヨシへ入った。店のなかは中国人ばっかりだ。中国人買い物客の北京語やら広東語やら上海語やらが飛び交っている。みんなスマホをいじりながら、商品を写真に撮って送り「これでいいのか」と確かめたり、「歯磨き粉を七本買ったけど、これで足りるのか」などと連絡していた。中国の歯磨き粉には有毒物質が入っているとかで、日本の歯磨き粉を求めるそうだ。
 岡本理研の〇・〇一ミリが人気なようで、奥さんの女友達に何箱か頼まれていたのだけど売り切れでなかった。ちなみに、岡本理研のコンドームは中国でも販売しているけど、中国では〇・〇三ミリしか置いていない。奥さんの女友達はみな四十歳前後だけど、えらい元気やなと思う。
 ダイエット用の酵素を買い物籠に入れ、「大麦若葉」という名の青汁も買い物籠へ入れた。どちらも頼まれ物なのだけど、上海へ帰ってから僕も飲まさせるはめになった。体重はぜんぜん減らない。減らないどころか前より太った。
 奥さんはムヒも買う。香港製で似たような薬があるけど、ムヒのほうがずっといいのだとか。それから、馬油のクリームも買った。頼まれたのと自分が使うものだ。奥さんは馬油はすごくいいと言って毎日塗っている。馬油を塗ってから肌が乾燥してかゆくなることがなくなったそうだ。
 ビニール袋がえらく重いのでこれ以上買い物できない。道頓堀の近くでお好み焼きを食べ、それから家へ帰った。


(2015年6月22日発表)
 この原稿は「小説家なろう」サイトで連載中のエッセイ『ゆっくりゆうやけ』において第326話として投稿しました。
 『ゆっくりゆうやけ』のアドレスは以下の通りです。もしよければ、ほかの話もご覧ください。
http://ncode.syosetu.com/n8686m/

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