ノコンギク? 寒々とした野原の片隅にひっそりと咲いている。
野辺の草むらに咲く水仙。だれも世話をしないのに、毎年ここに花を咲かせる。
当地名産品のカキ、今が旬である。カキはカキ鍋、生ガキや焼きガキ、カキフライなど、さまざまな食べ方がある。当地は新鮮なカキを使った「カキオコ」が有名で、土日祝日には近隣から訪れる客でいっぱい、駐車場不足で頭を痛めているらしい。
「カキは大好物!」という人も多いだろうが、一方、カキといえば、食あたりを気にする人も少なくない。「腹痛と嘔吐が続いて、本当につらかった」「大好きなのに、あたるのが怖くて……」という人いるし、「今まで、一度もカキにあたったことがない」という人もいる。
もうずいぶん前になるが、姪一家が来て近くの小料理屋で「カキのフルコース」を食べた時のこと。「おいしかったなあ」とみんな喜んで帰って行った。が、後で聞いてびっくり!
カキを食べて2時間くらいしか経っていないのに、帰りの車の中、姪は腹痛と嘔吐で死ぬような思いとしたという。余りの苦しさに病院を見つけて駆け込んだら、「カキにあたったのだろう」と。点滴を受けて帰宅したが、再度近所の病院で診察を受けた。結果、「一晩様子をみよう」ということで入院する羽目になったそうだ。カキにあたったのは彼女だけ、他の者は何ともなかったのに、そんなにデリケートな体質だったかしら?
姪はあの時の苦しさがトラウマになったのか、あれ以来、怖くてカキが食べられなくなったという。私もそれを聞いて怖くなって、ほとんど食べなくなった。が、この時期になるとお隣りさんや近所の知人からカキを頂くことが多い。ご厚意は有難く頂くが、さてどう調理しようか思案する。
カキはバター炒めにして食べるが好きだ。が、あまり火を通し過ぎるとかたくなって美味しくない。少し柔らかいくらいが美味しいのだが、火の通り具合が分からない。結局、しっかり煮込んで「カキの佃煮」にしてしまう。新鮮なカキなのにもったいないなあ。
町内のとあるカキオコ店は、焼き上がると真ん中の分厚いところに温度計を突き刺して温度確認してお客に提供している。目の前でやるのをみてちょっと驚いたが、もしものことがあれば店の評判が落ちるから神経を使うのだろうね。
ちなみに、カキにあたる原因は「ノロウイルス」「腸炎ビブリオ」「貝毒」「アレルギー」の4つで、一番多いのがノロウイルスだ。ほとんどが生ガキや加熱処理が不十分なカキを食べた場合に生じるという。
またカキにあたるのは、食中毒とアレルギーの2つの可能性があり、食後1〜2時間で症状が出ればアレルギー、半日から2日後なら食中毒と考えられるという。ノロウイルスは24~48時間程度で発症。細菌の腸炎ビブリオの場合はおよそ数時間から24時間で下痢や嘔吐が出るという。
カキにあたってしまったら、例えば、下痢があっても吐き気がなく、水分摂取ができる状態であれば小まめに水分を取って、自宅で安静にしておいても問題ない。が、嘔吐が続く場合は脱水状態になって危険なので、必ず病院を受診すること。
姪はアレルギー体質で、子どものころ岡山医大に通院していた。年頃になってからは花粉症がひどくていつも鼻の下を赤くしていた。カキにあたったのは2度目、食後2時間くらいで発症したというから、おそらくカキアレルギーだろうなあ。一番危ない生ガキが大好きだったとか。おかげで私までビビって食べられなくなるなんて…ネ!
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