早朝ウォーキングを始めて９日！・・・

　８月１６日から早朝ウォーキングを始めた。ノルマは４０分。５時ジャストに家を出て、エレベーターを使わず階段を下りる。まだ夜も明けやらぬ薄暗い道を右へ、郵便局まで往復すると約２０分。そして、今度は反対側へ。山沿いの緩やかな坂道を上り、海の見えるところまで往復し、戻ったら郵便受けから新聞をとって階段を上がり、わが家の戸口に到着すると約２５分。これでノルマ達成だ！　
　携帯でパチリ、わが家とは違った方角から見る海の景色も悪くない。人っ子一人いない静まり返った集落の朝、澄み切った空気が心地よい。聞こえるのはカラスの鳴き声と小鳥のさえずりだけ。が、耳を澄ますと草むらから虫の音が聞こえ、秋の気配を感じる。屋外での運動は苦手で、仕方なく始めた早朝ウォーキングだが、意外と気持ちよくてクセになりそうだ。

　早朝ウォーキングを始めたのには理由がある。６月末に受けた特定健診の結果が７月の終わりに郵送されてきた。メタボ診断の内臓脂肪の蓄積状態を見る腹囲は８３㎝（基準９０㎝未満）、肥満度をチェックするＢＩＭ（肥満指数）は２１.１（基準値２５）、メタボではない。血圧も正常だし、血液検査もすべて基準値以内。総合判定は「Ａ：今回の検査では異常ありません」だって、これじゃあ当分くたばりそうにないネ。
　しかし、気がかりなことが一つ。身長が１５６.８㎝と、若い時と比べると３㎝は低くなっている。つい先ごろ、若い頃より身長が３センチ以上低くなったら骨粗しょう症を疑え、と聞いたばかりだ。それに、３０年ほど前にぜん息を発症、以来ずっとステロイド薬を使用している。入院中に激しい咳き込みで肋骨にヒビが入ったことが何度かあり、担当医から「ステロイド薬は長期間使用すると骨がもろくなる」と言われたのを忘れていた。
　今は調子がよいので吸入ステロイド薬だけになったが、この薬はよく効く反面、副作用も大きい。ステロイド剤には、骨を作る細胞（骨芽細胞）の活性を低下させるとともに、破骨細胞の活性を亢進する作用があるそうで、「ステロイド骨粗しょう症」を発症しやすいという。現在、ステロイド剤の副作用は声帯の異常だけだが、骨にまで及んだということか。

　２０年くらい前に一度骨粗しょう症の検査をしたことがあるが、その時は腕のレントゲン撮影で、結果はまったく記憶にないくらいだから大したことはなかったのだろう。以来、何の症状もないので放っていたが、もしやと思って赤穂中央病院整形外科を予約。８月１５日に受診、大腿骨と腰椎のレントゲンを何枚か撮った。結果は、腰椎の骨密度は０.８４４ｇ／ｃ㎡、若い人と比較した値は８３％、同年代と比較した値は１１５％。若い人と比較した値がやや低下しているという。
　一方、大腿骨の骨密度は０.４６７ｇ／ｃ㎡、若い人と比較した値は５９％、同年代と比較した値は８３％と、どれもかなり低下している。特に、若い人と比較した値が７０％以下は「立派な骨粗しょう症」だそうで、私の５９％は最悪だ。思いも寄らぬ診断結果に愕然とした。

　骨粗しょう症の予防には、日光をたっぷり浴びてビタミンＤを補うこと、運動をして筋肉を鍛えることだそうだ。運動は毎朝７時半ごろから、自分流のメニューで腰痛体操やストレッチ体操、首や肩、腕の運動を約５０分。そして夕方には、これも自分流のメニューで、ダンベルを使った筋トレとエアロバイクを漕ぐ運動を１時間２０分。毎日２時間以上もの運動はもう習慣づいて、やらないと何か忘れ物をしたようで落ち着かない。
　毎日牛乳は飲んでいるし、これだけ運動をやっているのだから大丈夫、そう思っていた。が、これらの運動は筋肉を鍛えるにはいいが、骨密度を上げるには骨に付加をかけるジョギングかウォーキングが一番だという。エアロバイクを漕ぐのはダメかと医師に訊ねたら、ウォーキングには叶わないという。というわけで、ウォーキングをやらざるを得なくなったのである。
　しかし、いくら骨密度が高く、若い人と比較した値が高くても筋肉を鍛えていなかったら、骨折する危険性は高いという。従来の運動で筋肉を鍛え、ウォーキングと内服薬を使用しながら様子をみて、３ヶ月毎に検査を行うことになっている。効果があればいいけど…。