つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

指定弁護士側が小沢氏控訴へ・・・

2012-05-11 | うんざりしてます

 先月26日、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告を無罪とした東京地裁判決に対し、検察官役の指定弁護士3人は9日、正式に控訴する方針を表明した。
 
これについて、各新聞の社説を見ると、おおむね「控訴は妥当」というのが論説委員の意見のようである。が、学者や有識者の間では賛否両論あり、同じ司法関係者の間でも意見が分かれている。そもそも1審の無罪判決の理由についても色々な解釈があり、「黒に近い無罪だ」という人もいれば「完全な無罪だ」「控訴すること自体が間違っている」という人もいる。
 
専門家の意見が分かれるくらいだから、私のようなド素人に分かるわけもないが、正直言って、判決は無罪だけど中身を読んだらどう見ても有罪、そう思えてならない。が、指定弁護士の主張をほとんど認めていながら、共謀があったことを証明することは難しいとして無罪。これには何だか最後にどんでん返しを食らったような気持ちで、今でもスッキリしていない。 

 26日の判決直後、小沢派といわれる議員たちが涙を流して喜んでいるのを見ておかしかった。純粋に小沢氏に心酔しての喜びの涙か、はたまた、小沢氏の復権によって自分たちの将来が明るくなるといううれし涙か。どちらにしても、これでまた党内の権力争いがヒートアップするのだろう。
 
8日には小沢氏への党員資格停止処分も解除されたことだし、さあ、これからと勢いづいたところへの「控訴決定」、出鼻をくじかれて腹を立てているだろう。だが、控訴は少なからず小沢氏の足かせになるだろうし、9月の代表選に立候補は難しいと聞けば、小沢氏が嫌いな私は、ちょっとは溜飲が下がったような…。 
   
 
野田総理が政治生命をかけると公言した「社会保障と税の一体改革」関連法案の審議が8日から始まった。が、野党からの前田・田中両大臣への早期辞任要求の上に、小沢氏への証人喚問を求める攻勢が激しくなると審議に支障をきたし、またまた政治空白が続くのではないか。小沢氏が控訴されてもされなくても、小沢氏1人のためにドタバタ劇が続くのかと思うと、いい加減うんざりしてくる。

 先ごろ、自民党の長老、森喜朗元総理のインタビュー記事『自民党も同じ旗の下でやるべき』の中で小沢氏について述べている。森氏は「小泉政権影の生みの親」ともいわれたが、ウィキペディアには、歴代内閣総理大臣の中で、森氏ほどマスコミが発言に対する批判を集中した例はなく、ついには総理の資質に欠けるとまでされた―とある。  
 
総理の任期はわずか1年と短命だったが、森氏が辞任を決めた直接のきっかけは、2001年2月10日に起きた「えひめ丸」事件だと言われている。第一報が入ったときゴルフ場におり、衝突により日本人が多数海に投げ出されたことや、相手がアメリカ軍であることも判明していたが、森氏は第二報のあとの第三報が入るまで1時間半の間プレーを続けていたという。そのことで、マスコミや世論から手厳しい批判を浴び、支持率は9%と1ケタ台にまで落ちた。これは、戦後の歴代内閣で2番目の低率だそうである。
 
この記事では、意外とまともなことを言ってるなと思った。最近はすっかり鳴りを潜めているようだが、相変わらず言いたい事を言うのは昔のまま、しぶとく生き抜いた政治家である。

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