ババのリハビリ体験記 3・・・

　8日、今日は歩行器でロビーまで歩く。距離は50mほどだが、歩幅15㎝少々で歩くのだからなかなか進まない。帰りにトイレに行って部屋に戻ったらもうくたくた、ベッドの上でしばらく放心状態。足が動くということがどれ程ありがたいかよくわかった。
　写真は術後8日目の足。右足に比べて1・5倍はありそうだ。太ももはパンパンに腫れ上がって、パジャマのズボンがきちきち。この赤黒くてグロテスクな丸太ん棒が自分の足とは…。
　同じような手術をしても私のように膝が曲がらなくなる人と、何ともない人と、人それぞれ症状が違うらしい。こんなになるなんてよほど日頃の行いが悪かったのだろうなあ。
　リハビリのＫ療法士が、動かない足を動かして立ち上がる方法を教えてくれた。まず起き上がってパジャマのズボンのすそを持って足を吊り上げ、ベッドから下ろす。次は靴を履くのに前に屈めないので長い靴べらを使いながら履く。右足はすぐに履けるが、左足は力が入らない上に、腫れているからなかなか履けない。これだけでもすごく疲れる。トイレに行って帰ってベッドに横になるまで約20分くらいか、重労働したみたいにしんどかった。
　お昼前、マンションの隣の人から「どこかへお出掛けですか」とのメール。なぜ留守が分かったのかと不思議だったが、ずっと電気が点かないので、又隣の友人と心配していたとか。気にかけてくれていたとは有難い。
　また、午後には40年来の親友が来てくれた。彼女は身内以上の存在で、ツーと言えばカーの仲である。彼女には、1日に搬送される救急車の中から電話して急遽来てもらい、我が家で入院に必要なものを取り揃えて持って来てもらった。今日は二度目で、県北から片道2時間掛けて来てくれる。感謝、感謝。
　病院では何の不自由もないが、入院して辛いのはパソコンは使えないし、韓流ドラマも見られないこと。新聞は売店の移動販売のときに持って来てくれるよう姪が頼んでくれた。。でも、わが町から電車で14分と言ってもここは兵庫県、岡山県のローカルニュースは分からない。時間があるので隅から隅まで読むが、新聞をこれほど熱心に読んだことはないなあ。
　11日、あたり一面真っ白な雪景色、赤穂でこんな雪は珍しいそうだ。9・10・11日は連休だが、リハビリは日曜・祝日は関係ないそうで、いつものように歩行訓練をやった。
　12日、Ｋ療法士がベッドの横に座り、少しずつ左の膝を曲げてゆく。その痛さといったら半端ではない。もう少しで元気な右足でＫ療法士を蹴飛ばしそうになったわ。