つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

天が四物を与えた少女・・・

2023-02-01 | びっくりしたなあ

 今朝は曇りで寒かったが、9時ごろには日が射してきた。どうやら今週いっぱいはお天気が続くらしい。

 1月15日、全国都道府県対抗女子駅伝で岡山県代表のドルーリー朱瑛里(15)が3区に登場し、わずか3kmで17人を抜き、9分02秒の区間新を記録した。
 テレビのスポーツニュースで「津山・鶴山中3年」と聞いてびっくり! その学校は以前、私が住んでいたところから歩いても行ける距離にあり、その周辺にはよく買い物に行ったものである。陸上が強いなんて知らなかったなあ。
 彼女が所属する陸上部は女子3名、男子8名の小所帯だそうだが、ドルーリーの名前は岡山内では有名だったらしい。カナダ人の父と日本人の母を持ち、本格的に陸上をはじめたのは小学4年生のときだという。今ではインターネットの情報を参考に、練習メニューは全て自分で作り上げているという。
 ドルーリーは絵画が趣味で、コンクール入賞の常連だそうだ。絵だけではなく、2020年には書道展でも入賞している。また小6まではバスケもやっており、チームでは中心選手だったそうで、才能は陸上だけに留まらない。外見は小さくて華奢な体つき、色が白くて可愛い顔をした女の子だが、なんと天から二物ならぬ四物を与えられたスーパー中学生なのである。 
 また1月29日に行われた「晴れの国 岡山」駅伝でも、彼女は津山市の一員として3区(3キロ)を走り一気に3人抜き、同区の大会記録を10秒縮める9分40秒をマーク。今や日本中から熱視線を注がれているとか。
 しかし今のうちから注目され騒がれるのは良くない、と周囲は警戒する。今大会でも厳重な報道規制が敷かれ、メディアが立ち入ることのできないウォーミングアップ場の津山市専用のテントが設置され、彼女はほとんどの時間をその中で過ごし、外に出る際は3人ほどの大人が付いて回ったという。

  彼女の話で、ある女性を思い出した。1992年バルセロナオリンピック200m平泳ぎで弱冠14歳6ヶ月にして世界の頂点に立った岩崎恭子さんである。レース後、「今まで生きてきたなかで一番幸せ」と語り、一躍時の人となった。
 しかし金メダルを獲得してからは環境が180度変わってしまったという。家から一歩出ると多くの人の視線にさらされ、学校の行き帰りには、見知らぬ人に何度も後を付けられた。家の電話は鳴りっぱなしになるなど、幼い少女には耐えられなかったであろう。
 彼女は周囲からの期待に応えようとして、自分で自分を追い込んでしましまったのだろう、一気にスランプに陥ってしまう。1996年のアトランタオリンピックに出場したが200m平泳ぎで10位、100m平泳ぎは予選落ちに終わった。彼女は周囲の重圧に耐えきれずにつぶれてしまったのだ。そして20歳で現役生活にピリオドを打った。
 ドルーリーには息の長い選手に育ってもらいたい。これから高校生になってどんな走りをするか楽しみである。そしてわが岡山が世界に誇る第二の有森裕子誕生となることを…。プレッシャーになるからこれはダメだね。ゴメンナサイ

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2 コメント

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見守りましょうね (sirousagi gamanoho)
2023-02-01 16:15:11
マルチで大活躍の若人を、応援する大衆の気持ちは、時代、場所問わず、ただ行き過ぎで
折角の才能を押しつぶすことも有るのですね。
岡山県のヒーロー「ドルーリー」記録を延ばし世界で通用する名選手にと
大阪からも応援します。
文武両道って憧れますね、
Unknown (オールドレディー)
2023-02-02 09:30:40
★shirousagi gamanohoさま
あの小さな体でスイスイと抜いて走る様はお見事。走り終わってもしんどそうなそぶりも見せない。あの力の源はどこに? 
マイクを向けられてもきちんとした話し方に好感が持てます。どこの高校に行くのか、これからどう変わってゆくのか、関係者もファンも大事に見守ってあげて欲しいですね。

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