日本人の私でも思うのだから、外国人ならなおさらだろうネ。日本語には漢字とひらかな、カタカナと、3種類もあるんだけど、日本人はこれらをほぼ小学校・中学校で覚えてしまうのだからすごいネ。
ところで、以前から疑問だった「卵」と「玉子」の違い。卵も玉子も、共に「たまご」と読むが、どう使い分けたらいいのか迷うときがある。ネットで検索してみたら、使い分けに明確な基準はないが、一般的に、生物学上では「卵」と表記し、調理されたものや食材に使用するたまごは「玉子」を用いるとある。分かりやすく言えば、殻のある状態のときは“卵”、料理されると“玉子”。すなわち、なまたまごなら「生卵」、たまごやきなら「玉子焼き」ということになる。
また、国語的には「卵」と「玉子」は用途が少し違っていて、辞書では
● 卵・・・・生物学的なものすべて。魚も虫もすべて含む
● 玉子・・・ニワトリのたまごだけ。鶏卵。
となっているので、「卵」でも間違いではないが、「料理されたニワトリのたまご」については「玉子」表記が妥当ではないかという。
NHKなどの放送局や各新聞社は「たまご」を「卵」表記で統一しているそうだが、例外として“料理名”については「玉子丼」のように「玉子」表記をもありだとか。
また、「医者の卵」など比喩的に用いるたまごは、孵化に例えたものであることから、「医者の玉子」と表記することはないという。ほんと、めんどうだネ。
また、「学生と生徒」の違いについては、
●学生・・・大学生のこと。
●生徒・・・高校生と中学生のこと。
ちなみに、小学生は児童である。
そして、読み方が複数存在する言葉について
●重複・・・「ちょうふく」または「じゅうふく」、どちらでもいいが、正しく言えば、中国語での発音では「ちょう」は「重なる」という意味を、「じゅう」は「重い」の意味を表わすから、「ちょう」が正しいことになるという。
●早急・・・、「さっきゅう」または「そうきゅう」、どちらでもいいが、ニュースなどは「さっきゅう」と読むので、「さっきゅう」が正しい流れになっている。
●施行・・・辞書には「しこう」、「せこう」、「せぎょう」とあるが、一般的には「しこう」と読む。「施」の読みは、シとセがあって混同しやすい。施策(しさく)・施政(しせい)施主(せしゅ)・施行(せぎょう)・施錠(せじょう)
その他にもいろいろあって、今さらながら日本語って難しいなと感じた。
人気「にんき」「ひとけ」 明日「あした」「あす」
今日「きょう」「こんにち」 変化「へんか」「へんげ」
寒気「さむけ」「かんき」 生物「せいぶつ」「なまもの」
清浄「せいじょう」「しょうじょう」
最中「さいちゅう」「もなか」
また、「登」を「と」と読むのは慣用のようだが、「登坂」「登攀」「登場」などは「とうはん・とはん」「とうはん・とはん」「とうじょう・とじょう」どちらでもいいそうだ。ほんと、日本語って難しいネ。
外国人がいつの間にか日本語をペラペラしゃべっているのに“どこで覚えた?”と感心するタレントもいっぱいいますが、私が海外に住んでも永久に無理。
もうすぐ「日本語」も認知出来ない時がきます・・・。
振りかな、送り仮名、何とか熟して生きてきたけれど、完全無欠には程遠い。
「そこは可笑しい」と突っ込みたくなる読みも、国語審議会等のお達しでその時代時代で変化するし、今日の常識は明日の非常識に!!
日本語の難しさって神秘だ!
新聞を読んでいて、たとえば「施」のように「し」か「せ」か、どっちの読み方をすれば、と迷うことがしばしばあります。辞書で調べても記憶力の低下は著しく、すぐに忘れてしまいます。
76年も生きていて母国語さえ満足に習得できていないのに、外国語なんてとても無理。だから外国語がしゃべれる人って一も二もなく尊敬しちゃいます。
ほんと、そのうち言葉を忘れてしまうときがくるかもしれません。トホホ…。
タイプ、ワープロ、パソコンと、文字に関係のある仕事を続けてきて、多少なりとも…という自信がありましたが、加齢とともに少しずつ忘却の彼方へ。今では読めても書くのはさっぱり、という始末です。間違っているのにそのまま覚えているってこともあるでしょうね。
最近はカタカナで書くとき手が止まったりして…。これからはもう全部ひらかなで書くことにしようかしら?