昨年のわが家の家計は赤字！・・・

　家計簿をつけ始めたのは昭和48（1973）年２月から、今年で44年目になる。最初は婦人雑誌の付録を利用していたが、当時は、品名や金額はすべて手書き、計算はそろばんという、今では考えられないほど手間ひまのかかる作業だった。
　電卓を使いだしてから少し手間が省けるようになったが、品名や金額の記入は相変わらずの手書き。しまいには、項目を細かく分類して記入するのが面倒になったり、記入を忘れて思い出せなくなっても収支さえ合えばと、雑費でつじつまを合わせるという、ずいぶん大雑把でいい加減だった。
　Win98のパソコンを買ってからは、エクセルで関数を使って自分流の家計簿を作った。手書き記入の家計簿のことを思えば楽だったが、単なる収支計算だけの表では物足りなくなって、2005年、ビジュアル的にも楽しそうな「てきぱき家計簿マム５」というソフトをインストールした。さすがプロの作った家計簿は違う。以来、これに頼りきりである。
　最初に、自分流の家計簿に必要な基本設定をして、あとは金額を打ち込むだけで勝手に計算してくれる。銀行口座の管理もできるので、今、我が家にはどれだけ資産（おおげさな！）があるのか、一目瞭然で分かる。何年前のデータでも見られるし、今との比較もできる。月合計、年合計も一目瞭然、確定申告作成に必要な社会保険料などの合計額もすぐに分かるので便利である。昨年パソコンを買い換えて、家計簿ソフトもバージョン９に買い換えた。今年２月にバージョン10が発売されたそうだが、しばらくはこれで十分である。
　昔の手書きの家計簿は終活で処分、エクセルで作った家計簿も削除した。引越し前の平成10年までのデータはＣＤに残して、今のパソコンにはそれ以後の平成11年からのデータを残している。安価（3,000円前後）の割にはよくできたソフトで、大変重宝している。 

　さて、昨年の我が家の家計簿は107,000円の赤字だった。引っ越してきてからの６年間の収支を見ると、黒字だった年は2012年と2015年の２回だけ。それも80,000円前後で、あとの４年はそれぞれ200,000円前後の赤字である。
　年金生活者の収入はほぼ決まっているので、赤字を出すまいと思えば支出を抑えるしかない。だが、生活に必要なものは買わねばならないし、交際費をケチることは義理を欠くことにもなる。過去の６年間の赤字は、テレビ、エアコン、パソコン、冷蔵庫、ガスレンジなどの購入。どれも約100,000～200,000円以内。それに、網戸、カーテン、トイレ修理などなど、50,000円前後の出費も少なくない。また、ここ４年間は卒業祝い、入学祝い、結婚祝い、出産祝いなど、100,000円単位の交際費の支出が続いているのも赤字の原因である。
　赤字は竹の子の皮をむいて補っているが、竹の子が徐々に“子”ならぬ竹の“孫”になってむく皮がなくなっては大変だ。今年は大きな出費の予定はないので、収入以内で収まるように気を引き締めていこう。が、新年の目標が「節約」とは情けないねー。 

　ところで、厚生労働省は４月分からの年金支給額を0.1％引き下げると発表、減額は３年ぶりだとか。年金の支給額は物価や賃金によって毎年、見直されているが、去年1年間の物価水準が前の年に比べて下がったことから、来年度の年金支給額を0.1％引き下げるという。このため、国民年金を満額で受け取っている人は67円減額の月額６万4,941円、厚生年金は、夫婦２人の標準的な世帯で227円減って22万1,277円になるという。わずかのようでも「塵も積もれば山となる」で、この10年の間で年額約15,000円減額となっている。ああ、涙がとちょちょ切れるわ。