オリンピックのイケメン選手たち・・・

　またまた北島選手が快挙。本人は２種目世界新を狙っていたらしく、少々不満気だった。さらに、このオリンピックで引退という話もあり、なおさら悔いを残したのかもしれない。北島選手の泳ぎは１ストロークの距離が長いので、見ていると周りの選手が必死に泳いでいるのに比べ、彼は悠々と泳いでいるように感じられる。まさに「蛙王」である。
　２大会連続金メダルという彼の功績は日本競泳史上において永久に語り継がれることだろう。ご苦労様でした。


　体操の内村選手、可愛いネエ。飄々とした外見に似ず、彼の技の確かさ、華麗さには誰もが感嘆の声を上げただろう。
　あん馬での２度の落下で、もうこれまでかと思ったのは私だけではあるまい。だが、緊張するということを知らないという内村選手、その後の切り替えが素晴らしく、初めてのオリンピックで大逆転の銀メダル。こんなミラクルを見せてくれる１９歳の若者、４年後が楽しみである。
　一方、富田選手はつり輪でのアクシデントで不本意な４位。彼の技は華麗で確実、それはアテネ大会で誰もが認めていることだ。その誇りがその後の彼を支えたのか、メダルには届かなかったが堂々の４位は立派なものである。

　そしてもう１人、フェンシングの太田選手。なじみのない競技でＮＨＫは放送予定になかったのだが、彼が準決勝に進むことになって急遽変更したというのである。
　フェンシングは乗馬と同様、ごく一部の上流社会で行われるスポーツというイメージがあるが、これを機に興味を持つ若者の問い合わせが増えたという。
　試合後のインタビューで、ニートを止めて就職先を探しているという彼に「どんな会社が希望ですか？」という質問に、「あまり出社しなくていいところ…」とは、正直でいい。４年後を目指す彼のスポンサーになろうという企業はいないものだろうか。
　たくましい若者たちの出現で、４年後のオリンピックがまたおもしろくなりそうだ。

　それにしても中国の観客のマナーの悪さにはあきれる。昨夜の男子バレー「日本対中国」戦、自国の選手のサーブ時には大歓声、日本のサーブには大ブーイング。なぜああなのだろうか。ますます中国人が嫌いになっていく。
　中国には「官製応援団」というのがあるそうだ。２０万人規模で養成したといわれ、北京五輪組織委員会や競技団体、スポンサー企業などが各会場に百人単位で派遣するという。観客が少なくて盛り上がらない競技にはこの「官製応援団」が派遣され、負けている国を応援することになっているという。
　何が何でも中国の国威を見せつけオリンピックを成功裡に終らせたい気持ちは分かるが、ここまでやるかとあきれる。日本の各旅行社もオリンピック観光が予想を反して低調だというし、中国としてはガラガラで空席の目立つ会場というのだけは避けたいようである。
　北京市教育委員会は教育用として小中学校に６０万枚の入場券を配布したそうだ。そんなに観客を集めたいなら、見たくても見られない一般市民にも無料で配布してみんなで楽しめばいいのに、まったくおかしな国である。

　連日、オリンピックを見ながらお絵描きしている。
　一応、「穂高連峰と梓川」と、２枚目が「白川郷」だが……。