うまく乗せられて、買った、買った！・・・

　どうも掃除機のパワーが弱いと思ったら、蛇腹のホースが破れていた。まだ５年ほどしか使っていないのに…。破れたところを補修して使っていたがやはりパワーが弱い。ネットで色々比べてみて、結局、シャープのスティック型ＥＣ－ＳＴ１１に決めた。

　遠心分離サイクロン、吸込仕事率３３０Ｗ～約１００Ｗとあまり強力ではないが、それでもカーペットを掃除してみたら髪の毛や綿ぼこりなど、結構吸込んでいた。ちょっと重いのが難点だが、長いホースや本体をゴロゴロ引きずって移動しなくてすむし、そのまま立て掛けておけばすぐに使える手軽さがいい。

　悪いことって重なるものか。お風呂の蛇口の温度調節をいじっていたら壊れたのか、熱いお湯が出なくなった。マンションにプロパンガスを供給している石油店に連絡して来てもらったら、部品が壊れたようだが１０年前の器具なのでもう部品がないという。新品と取り替えると安くても３万円くらい、高いなあと思うけどお湯が出ないと困るので注文してもらった。

　１週間ほどして取替えにやって来た。以前の蛇口は樹脂製だったが今度は金属製でカッコいい。


　この石油店のお兄さんは気さくで面白い人だ。「来年でいいのだけど、玄関網戸を取り付けてくれる店を知ってる？」と、気安さからつい尋ねてみたら、「うちでも取り扱っていますよ」という。「だったら来年になってお願いしようかな」というと、「どうせやるなら早いほうがいいでしょう。近いうちに寸法を採りに来ますよ」という。こうなったら、もう断ることができない私。

　先でいいと言ったのに、３日もしないうちに工事担当者を連れて寸法を採りに来た。そして「見積書と網戸のカタログを持ってきます」という。それで終わればよかったのに、またまた「聞いてみるだけよ。ガスコンロをＩＨに変えるとどのくらい掛かる？」…。
　私は引っ越してくるまではＩＨ調理器を使っていたので、どうもガスの炎が怖い。立ち消え装置など付いているというものの１０年前の器具なので不安で、ガスを使いだすと終わるまで側を離れられない。それに、毎回調理した後、汚れを拭くのに大きなゴトクを外すのが面倒である。
　担当者がいうには、「主電源が遠いので天井や壁に穴を開けねばならず工事が大変ですよ。５０万円以上掛かるかも…。それより、現在のガステーブルはＩＨ並みの機能がついているし、ゴトクも小さいしフラットで手入れもしやすいですよ」という。この部屋は前の住人がセカンドハウスとして使っていたのでどこもきれいで、ガステーブルも１０年経っているがきれいなのでもったいないと思うのだが、気持ちが揺れる。「急がないから、便があったらカタログを見せてくれる？」、ああ、言っちゃった。　

　それから３日ほどして見積書とカタログを持ってきた。網戸本体が２万７０００円、取付け調整費２万円、諸経費・消費税の合計で５万５６５０円、高いと思うけど仕方ない。ガステーブルは「この型だと今、サービスセール中だから安く出来ますよ」とチラシを見せる。ゴトクが小さくて手入れがしやすそうだし、タイマー付き、専用鍋でご飯も炊ける。お湯が沸くとお知らせブザーが鳴って自動的に消える。グリルは両面焼き、シンプルできれいだし…。「えいッ、もう買っちまえ！」　

　９日、玄関網戸とガステーブルの取付けに５人もの人がやって来た。玄関網戸はＹＫＫ製品で、ブラウンの色が玄関にマッチして、とても気に入った。だが、残念ながら来年まで使うことはなさそうである。

　ガステーブルは以前の黒色からホワイトに変わるとキッチンが少し明るくなったような気がする。
　

　「とんとん拍子に事が運んで…」とは吉事のことだが、こちとらは、とんとん拍子に運んで２０万円余の出費となったというあきれた話。口の上手い商売人にうまく乗せられて馬鹿みたいだけど、炊飯専用の鍋と小さなガスストーブをサービスしてくれたのでまあいいか。