先の日米防衛相会談で辺野古移設が「唯一の解決策」と確認されたことを踏まえ、政府は6日、米軍普天間飛行場の移設先とする名護市辺野古沿岸部で海上の本体工事に着手した。海上での本体工事は、濁りが広がるのを防ぐ「汚濁防止膜」の設置、護岸造成、埋め立て、舗装の順に進め、これまでの陸上作業と合わせて5年の工期を見込むという。これに対して翁長知事は知事権限を使って引き続き対抗する考えで、再訴訟の可能性をはらんだ攻防が再燃しそうだとか。
5日夜、トランプ政権に辺野古への移設反対を訴える目的で訪米していた翁長知事が帰沖した。翁長知事は記者団に対し「(訪米は)3回目になるが、手応えは今回が最高。今回は相当議論を交わしたので大変大きな成果があった。県民と向かい合い、心を一つに頑張っていきたい」と成果を語ったという。
しかし実際は少々違うようである。今回は下院議員12人や政府機関の日本担当者らと面会したほか、大統領も参加する朝食会で、ティラーソン国務長官にも接触した。ただ、ティラーソン氏とはあいさつを交わした程度で、トランプ氏に近い議員らとの面会もできなかった。そして、面会できた国務省の日本部長らは「辺野古が唯一の解決策」と、日本政府と同じ見解を示したという。
今回の訪米では有力者には会えず、おまけに、米国防長官が入れ違いに訪日して辺野古移設推進を再確認する結果となったことは、翁長知事にとって大きな痛手であろう。周辺では、取り立てて目立った成果がなかったことで、何のための訪米かという批判もあるそうだ。その上、側近中の安慶田副知事が教員採用をめぐる口利き疑惑で副知事を辞任。1月には宮古島市長選で自身が支援した候補が敗れる。そして6日には辺野古の海上での新たな工事開始。などなど翁長氏の周囲の状況はより厳しさを増しているという。
辺野古移設が正しいかどうか、難しいことは分からない。だが、日米防衛相が「辺野古移設が唯一の解決策」と確認したことを、沖縄知事ごとき一政治家の力で覆せるわけがなかろう。それは誰が考えても分かることで、きっと翁長知事自身も分かっているはずだ。
基地問題は日本がアメリカとの安保条約を破棄しない限り、永遠に解決しない問題だ。しかし、いつかは決着をつけなければ沖縄にとっても日本にとってもいいことではない。辺野古と隣接する豊原区の宮城区長は、基地負担への補償を条件とした上で「移設が決まって20年以上、何も進んでいない。早く解決した方が良い」と語ったそうだが、これが基地周辺住民の本音ではないだろうか。これ以上不毛な争いを続けて、誰がどんな得をするというのだろう。
得するというのは語弊があるが、翁長知事にとって「辺野古移設反対」と拳を振り上げている限りは選挙に勝てるだろう。今になって白旗をあげるのは負けであり、自身の政治的立場を危うくするかもしれない。そう考えれば安っぽいパフォーマンスでも続けて行くより他に手立てがないのだろう。「わかっちゃいるけどやめられない」のだろうが、一体、いつまで続けるつもりなのかネ。
だんだんと周囲の状況が厳しくなってくると、今度は振り上げた拳をいつおろすかのタイミングである。小池都知事が抱える「豊洲移転問題」と同じで、「やめるも地獄、続けるも地獄」というところか。どうせ政治家のパフォーマンスは自身の利害のためであり、誰のためでもない。あとは落としどころを探るだけだろうネ。
どこの「まわしもの?」と言いたくなるし
本気で沖縄から撤退したら沖縄の行く末は
・・本気で考えているのかなぁ。
琉球王国時代より薩摩藩の搾取圧政に耐え
太平洋戦争での大きな犠牲を払い、結果米軍駐留基地として70年、こんな悲惨な現状を経済保護で帳消しなんてsirousagiは許せません。
翁長知事の人格?はさておき日本国民として沖縄問題はもっと皆が関心を示すべきです。自然災害には敏感な政治家たちもアメリカ相手にはいつも尻すぼみ、移設ですむならもっと早く動かせば良かったのに
前知事の時は賛成派だったのに、知事選になるとコロリと変身した人です。が、状況はもう翁長知事の手には負えないところまできているようです。いたずらに引き伸ばしてもどうにもなりません。沖縄にとってどういう解決策がいいか、全県民が望んでいることは何か。ただ反対だけでは何の進展もありませんよね。
沖縄の悲惨な歴史は分かりますが、基地になって地代をもらっ生活が潤った人、米軍がいるため商売が潤った人、そして一番は多額の交付金で住民生活が支えられてきたのも事実でしょう。
沖縄の発展は基地とともにあります。もう発展したから米軍は不要、それですむでしょうか。観光地としての沖縄はこれ以上の発展はないようですし、交付金がなくなっても県民生活に影響を及ぼしても不平不満はいいませんか? 誰しも生活水準を落とすのは難しいことです。
そもそも前知事の仲井間さんの時は、住民は諦めたにせよ、辺野古移設でおさまっていたのに民主党政権になり、鳩山さんが寝た子を起こしたのが元凶です。
今回、辺野古の漁師たちは漁業権を放棄したとか。どうにもならないなら補償金でも何でももらえるものをもらって生きるすべを変えていかねば、このままでいいはずはありません。一番犠牲になっているのは住民ですから。
国内の問題ならともかく米国主導の安保法制のもとでは、本土の人間がどんなに関心を示し、反対デモをしても、もう何も変わらないと思います。
移設決定から20年、なぜ進展しなかったかというと、その時代の政権、政治家たちが選挙のため、わが身の保身のため、なあなあで済ませて結論を出さなかったからではないでしょうか。こうなったのはすべていい加減な政治家のせいです。いずれにせよ、この辺で黒白つけるべきではないかと、私は思います。
ただ人間は誰かの犠牲の上に生活が成り立っていることを忘れてれてはならないと思います。
沖縄県民の中には、国からの交付金目当てで賛否を問う事もありましょうが極一部の人だと私は信じます。
決して辺野古移設で解決するわけでなく、県民の心情はますます荒廃することでしょう。哀しくつらい現状が日本国民のどれだけの人が理解しているのか代々の政権代表者の怠慢というだけでは済まされない問題では?
私が住んでいた津山市の隣の奈義町には陸上自衛隊の駐屯地があります。ここでは頻繁に日米合同演習が行われます。演習が始まる前は戦車やトラックなどの大型車両の大行進で、異様な光景が見られます。
もちろん、お決まりのデモ隊が来て騒ぎますが、地元の人間はほとんどいなくて、みんな遠方からくるデモ屋みたいな人達だと聞きました。町民はみんな知らん顔で、だれも何もいいません。
奈義町は交付金や自衛隊員が住んでいることで町の財政が潤っているので、平成の大合併でもこの町だけが抜けました。
以前、落語家のざこば師匠が沖縄にいって基地についていろいろな人に話を聞いて回ったそうですが、深刻に考えている人は少なく、無関心の人が多かったそうです。特に若者は無関心だったとあきれていました。案外、こんなものではないでしょうか。
それに翁長知事は2位と大差で当選したのではなくほんとに僅差だったことを思えば、沖縄県民の総意は言えないのではないでしょうか。
いくら国民が騒いでも政治家が動かないことにはどうしようもありません。
沖縄県民一人ひとりの埋もれた記憶に吾々が寄り添う、政治や理論では解決できない負の出来事(当事者にとっての表現された以上のもの、余剰な負の事件)を忘れない、一緒に悲しむ態度が必要だとおもうのです。
情では何も解決できないと反論されればぐう」の音も出ませんが
沖縄の人の気持ちに寄り添う、ともに悲しむことは必要なことです。が、同情だけでは何も生まれません。昔のドラマの台詞「同情するなら金をくれ」ではありませんが、住民が求めているのは現実的な解決策ではないかと…。
米軍基地は沖縄に集中していますが、国内各地にもたくさんの基地があります。悲しいかな安保を破棄して自立できる力は今の日本にはありません。戦争に負けて米国の傘のもとに生きるしかなくなった日本人は、その現実を受け入れるしかないとあきらめているのでしょう。
たくさんある基地の中でも、特に話題になるのが普天間基地です。それはこれまで事件や事故がここに集中して起こっているからでしょう。
ですが、飛行機事故の危険性は別にして、婦女暴行などの事件は何も基地があるから、外国人だからではなく、本土でも日本人によるこれ以上の痛ましい事件は日常茶飯事のごとく続発しています。被害者の方々の無念さに同情は禁じえませんが、女性一人の夜間外出の危険なことは沖縄も本土も変わりありません。厳しく言えば本人の軽率な行動にも…。
現在、基地周辺の住民が一番迷惑を被り、心配しているのは飛行機による事故と騒音ではないでしょうか。
その普天間基地の危険性を排除するには辺野古への移設が妥当と考えられます。密集地ではないこと、新たに海上に滑走路を作るので騒音は軽減されるだろう。また辺野古へ移設されると海兵隊が3分の1に減るそうで、少なくとも普天間基地周辺の住民にとってはメリットがあるように思います。
周辺の漁師が漁業権を放棄したというのも、いつまでも不毛の争いを続けても何も変わらない。新しく生きる道を模索しようという気持ちの表れではないでしょうか。
第一、辺野古移設反対を叫ぶ理由がよく分かりません。サンゴ礁などの自然破壊がいわれますが、現在、沖縄のサンゴ礁はあちこちで死滅し続けているそうで、その原因は不明だそうです。
また、翁長知事は那覇空港の拡張工事を推進、裁可していますが、これによるサンゴ礁への影響、環境破壊が多発することは明白なのに、知事や住民が何も文句を言わないのも不思議です。翁長知事は矛盾していませんか?
こうして押し問答することは関心を持つという意味ではいいことでしょうね。
ご気分を悪くされたかと思いますが、人それぞれの意見があり、こういう議論もたまにはいいと思いませんか。
其々の主張を忌憚なく発表できるとても大切な場を作っていただき感謝です。
楽しく気軽なブログページも心のオアシスですが時には硬い話題で盛り上がるのも新鮮です。
ただし当人同士だけの自己満足討論でしょうが。同情でなく真剣に日本の防衛と基地については考えねば。外交も世界水準からいえば随分お粗末、周囲のいい餌食にまっていますものね。