つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

結婚しない若者たち・・・

2007-01-26 | Weblog
 今、結婚しない若者たちが増えているという。特に都会に住む若者たちにその傾向が顕著であるが、今や地方でもそうである。ましてや過疎地の農家となると、結婚したくてもできないというのが実情で、これは深刻な問題である。
 私の周りをみても、結婚したくてもできないのか、したくないのか知らないが、親と同居して、傍目には優雅に独身貴族を謳歌しているかに見える若者たちが多数いる。
 だが、親にしてみれば、一日も早く身を固めて孫の顔を見たいと、みんな口をそろえて言う。が、子どもは、給料は全部自分の自由になり、食事、洗濯、掃除は親任せ、まるでタダの家政婦つきの気楽な生活をしている。休みともなれば、やれゴルフだ、スキーだ、飲み会だのと、遊びほうけている。こんな生活がいつまでも続くのなら、なにかと制約があり束縛される結婚などしたいと思わなくなるのだろう。
 しかし、20代はまだいい。これが30代になり、30代も後半になると、世間の見る目も違ってくる。特に男性は家庭を持って一人前という古い考え方は、地方に行くほど残っている。これが40代を過ぎると、もう何だかうらぶれた哀れさを感じるのは、私の偏見だろうか。
 昔から、「女ヤモメにゃ花が咲く。男ヤモメにゃウジがわく」と言われるように、若いうちは自由気ままでいいだろうが、親がいなくなったらどうするのか、考えたことがあるのだろうか。特に、親を家政婦代わりに重宝してきた男性はどうするのだろうか。
 結婚が人生最大の幸せなどとは、微塵も思っていないが、親を重宝に使って、ただ何となく居心地がいいからと、親離れしない若者たちが増えているのは、一つには親にも責任があるのではなかろうか。
 先日、購読紙の投書欄に、「学業を終えた子は自立させよう」というのがあった。子どものない私にとやかくいう資格はないかもしれないが、誠に納得させられる意見だと思った。
 『―前略―、親が甘えさせすぎていて温かい家から出て行きたくないのでは。30歳になろうと40歳になろうと一家の大黒柱だと思う気もなく、収入は自分のもの。土・日・祝日は休むためにあると、自動車で遊びに出かける。娘さんは、下手に男に苦労するより、親のところから勤めに出れば家賃も食事代もいらず、洗濯物は畳んである。給料はおしゃれと友人との交際だけに使える。
 親よ。学業を終えたら食事代を入れさせる。保険料も払わせる。「それが嫌なら自立しなさい」と言うべきではないか。自立すれば毎日の食事がどんなことか、お金のありがたさを知ることができる。―中略―、若い人は精一杯遊び、おいしい食事を追い続け、残飯はポイと捨てる。この生活が一生続くものと思っている。自立させて辛抱すること、大変さを覚えさせるのも親心だと思います』という投書である。
 「可愛い子には旅をさせろ」、昔の人は良いことを言っている。社会で立派に独り立ちできるように、時には厳しく突き放すことも必要である。突き放されれば仕方なく生きてゆくすべを覚えるもので、それは人間も動物も同じことである。生きるためにはそれなりの知恵を出し、何とかやってゆくものであるが、それも若いうちでなければダメである。
 昨今、親離れができない子どもも多いが、子離れできない親の多いのにも困ったものである。
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4 コメント

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境遇が人を育てる (lohas)
2007-01-26 15:18:19
私は、否応無くこの歳にて親族の長、果ては一族の長となってしまいました。
親は心配ながら旅立ったかもしれません。周りの親族もこれからどうなるかと思った(思っている?)かもしれません。でも、かかる境遇になった以上、逃げることはできません。境遇が人を育てます。無ければ育ちません。
 そんなことで、上司より先にお茶や名刺を差し出される老けた?人間になりました。
Unknown (オールドレディー)
2007-01-26 18:11:26
 境遇が人を育てる、そうですね。でも、今の若者は境遇に負けて、なにくそっていう意地がありません。
 過保護に育てすぎた親は、独り立ちさせることにも躊躇して、子供をダメにしているというのを実際に見ています。
 もう見ているだけでイライラして、歯がゆくなってきますね。
 若く見られるのを喜ぶのは女性だけで、男性は若く見られるのは、あまり利口でないっていうことですよ。老けて見られるのは賢い証拠です。
 
Unknown (関西のヤングばーば)
2007-01-27 09:34:01
 大学もしくは高校を出たら家を出て自活すると言うのは大賛成です。その代わり社会も若者の自立ができやすいように低料金で住みやすい部屋を提供できる条件を整えるのが必要です。そうすれば少なくても今よりは消費も増えるし、不動産関係も活発になります。
 まずは親は子供に「20歳になったら家を出よ」と言い続けましょう。
Unknown (オールドレディー)
2007-01-27 09:45:55
 私などかじりたくてもかじれない親の脛だったので、早くから自立してました。
 今はかじられるだけの脛を持っている親が多いだけに、子どもに甘いのでしょうね。
 このままでは少子化対策に益々危機を感じますね。
 

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