毎年この時期になると、日本生命から個人年金支払い通知書が送られてくる。これは、1980年11月1日39歳で契約、20年払い込みの終身個人年保険で、2001年11月1日より支払いが開始されている。
この年の公定歩合は7.25%~9.0%。貸出金利や預貯金の金利は公定歩合に連動するので、借りると大変だが、預貯金した元金は10~15年後には倍増するというありがたい時代であった。当然のごとく、生命保険業界も貯蓄型養老保険や終身個人年金保険など、高利回り商品の販売に力を入れていた。生保レディーの活躍華やかりし頃で、当時、トップセールスの女性の月給が100万円以上というのも珍しくなかった。
古い話だが今から30年前、ニッセイの生保レディーが作成した20年先の設計図によると、年金月額5万円(年額60万円)のコースで、掛け金は2万円ちょっと。さらに、今のままの利回りでゆくと20年先には月額約8万円の年金が受け取れるというおいしい話。そして、5年以上掛けていれば解約しても預貯金と同じ扱いで利息をつけて返してくれるというので預金するつもりで契約した。当時は、年払いにすると1ヶ月分、半年払いでは0.5か月分が割引されたので、年払いにして11か月分22万円超を20年間払い込んだ。その後、「バブル景気」の崩壊が始まった1991年に加入した郵便局の個人年金保険は、年金月額3万円、10年払い込みで掛け金は2万5000円、これでも今と比べればずいぶんと有利である。
満期になった時、ニッセイ本社から担当者が来て、一括で受け取るか、年金として受け取るかの選択を求められた、一括支払だと、20年間払い込んだ約440万円+配当金=約680万円だが、年金にすると、年額60万円+配当金=679,623円が生存している限り支払われる。ニッセイとしては一括で受け取ってもらいたいだろうが、「憎まれっ子、世にはびこる」で長生きしそうだから、終身年金で受け取ることにしたのである。
これまでに10回、計679万6230円を受け取っており、私は十分元は取ったが、ニッセイは、たとえ瀕死の状態であっても息をしている限り支払い続けなければならない。私があと20年も生きたとすると大変な損害となり、一日でも早く死んでほしいと五寸釘でも打たれそうである。多くの経済アナリストを抱えるニッセイでも、20年先の経済状況や長寿社会まで予想するのは不可能だったということだろうか。今の日本の状況をみると、1980年のような時代があったことすらうそのように思えるのである。
今までは何もしなくてもきちんと11月1日には口座へ振り込まれていたが、ニッセイのお荷物となった今年からは「現況届」を提出しなければならなくなった。往復はがきに、「右の者は、住民基本台帳に登録されていることを証明する」とあって、申請年月日・証明者の市区町村長の押印が必要となっている。
以前は、公的年金受給者も、年に1回「現況届」の提出が義務付けられていたが、市区町村長の証明が必要だったかどうかは覚えていない。この「現況届」は日本年金機構に変わってから廃止され、平成18年10月から「住民基本台帳ネットワーク」を活用して、年金受給者の現況確認を行っている。年金不正受給の問題はお役所も民間企業も頭の痛い問題のようで、保険会社の「現況届」も代理人が悪さをしようと思えばできないことはない。結局は「性善説」を信じるよりほかないということであろうか。
この年の公定歩合は7.25%~9.0%。貸出金利や預貯金の金利は公定歩合に連動するので、借りると大変だが、預貯金した元金は10~15年後には倍増するというありがたい時代であった。当然のごとく、生命保険業界も貯蓄型養老保険や終身個人年金保険など、高利回り商品の販売に力を入れていた。生保レディーの活躍華やかりし頃で、当時、トップセールスの女性の月給が100万円以上というのも珍しくなかった。
古い話だが今から30年前、ニッセイの生保レディーが作成した20年先の設計図によると、年金月額5万円(年額60万円)のコースで、掛け金は2万円ちょっと。さらに、今のままの利回りでゆくと20年先には月額約8万円の年金が受け取れるというおいしい話。そして、5年以上掛けていれば解約しても預貯金と同じ扱いで利息をつけて返してくれるというので預金するつもりで契約した。当時は、年払いにすると1ヶ月分、半年払いでは0.5か月分が割引されたので、年払いにして11か月分22万円超を20年間払い込んだ。その後、「バブル景気」の崩壊が始まった1991年に加入した郵便局の個人年金保険は、年金月額3万円、10年払い込みで掛け金は2万5000円、これでも今と比べればずいぶんと有利である。
満期になった時、ニッセイ本社から担当者が来て、一括で受け取るか、年金として受け取るかの選択を求められた、一括支払だと、20年間払い込んだ約440万円+配当金=約680万円だが、年金にすると、年額60万円+配当金=679,623円が生存している限り支払われる。ニッセイとしては一括で受け取ってもらいたいだろうが、「憎まれっ子、世にはびこる」で長生きしそうだから、終身年金で受け取ることにしたのである。
これまでに10回、計679万6230円を受け取っており、私は十分元は取ったが、ニッセイは、たとえ瀕死の状態であっても息をしている限り支払い続けなければならない。私があと20年も生きたとすると大変な損害となり、一日でも早く死んでほしいと五寸釘でも打たれそうである。多くの経済アナリストを抱えるニッセイでも、20年先の経済状況や長寿社会まで予想するのは不可能だったということだろうか。今の日本の状況をみると、1980年のような時代があったことすらうそのように思えるのである。
今までは何もしなくてもきちんと11月1日には口座へ振り込まれていたが、ニッセイのお荷物となった今年からは「現況届」を提出しなければならなくなった。往復はがきに、「右の者は、住民基本台帳に登録されていることを証明する」とあって、申請年月日・証明者の市区町村長の押印が必要となっている。
以前は、公的年金受給者も、年に1回「現況届」の提出が義務付けられていたが、市区町村長の証明が必要だったかどうかは覚えていない。この「現況届」は日本年金機構に変わってから廃止され、平成18年10月から「住民基本台帳ネットワーク」を活用して、年金受給者の現況確認を行っている。年金不正受給の問題はお役所も民間企業も頭の痛い問題のようで、保険会社の「現況届」も代理人が悪さをしようと思えばできないことはない。結局は「性善説」を信じるよりほかないということであろうか。
年金制度で一番優遇されているのは80代から上の人でしょうね。掛けていなくても最低額をもらっている人がたくさんいますし、支給割合も昔は本給の60%でしたからね。
極端に引きげるわけにも行かないから、いいのは私の年代くらいまででしょうか。
企業年金がある大手ならいいですが、普通の会社はそういったものはありません。自分の身は自分でまもるよりほかないということですね。
今の若い人は大変です。
私の企業年金は個人管理となりましたが、リーマンショック以降、目減りするばかり。
厚生年金の受け取りも65歳までお預けで、今の会社で定年を迎えても働かざるを得ないでしょうね。