連日、さまざまな事件、事故が多発し、新聞の紙面は社会悪の報道で大半が埋められ、読後の不快感は増すばかりである。
今朝の新聞で挙げてみれば、先ず一面トップには、日銀福井総裁が村上ファンドに1千万円投資していた問題で、解約時期が新たな問題点となってきた。1999年設立時に投資したものだが、6年間で運用益は1千万円以上、元手は倍増した可能性があるという。
投資した時期が私人であっても、現在世間を騒がせている捜査中の村上ファンドに関わることであれば、単なる釈明、謝罪だけでは済ませられない問題であろう。「李下に冠を正さず」で、日銀総裁就任で公人となった時点で、出資を引上げ身辺をクリーンにする責任があったと思われる。
小泉首相に請われて就任した社保庁長官同様、福井総裁も首相が任命した人物であるが、立て続けの不祥事発覚に、野党は責任を徹底追及する構えであるとか、任期終了間際になって小泉首相も頭が痛いことだろう。
次に14日、医療制度改革関連法案が可決された。これにより10月以降、70歳以上の高齢者の自己負担は大きくなる。高齢者でも高額な収入がある人は大した打撃ではなかろうが、ごく普通水準の年金生活者にとっては、1割の負担増でも大きな打撃である。
また、高校生のエレベーター死亡事故に続き、各地で相次いで故障事例やトラブルが発覚し、大きな社会問題となってきた。耐震偽装事件につづき国交省建築指導課職員も対応に追われ、疲れきっているという。
その他、大阪の大手銀行員の預金詐取事件、早稲田大学教授の研究費不正受給の疑い、KDDIの個人情報流出による恐喝未遂事件など、さまざまな社会悪が目に付く。
そして、事件後初めてのライブドア臨時株主総会では、新役員の承認など議事を一気に採決し閉会宣言したことに不満を持った株主が詰め寄り、怒声が飛び交う不穏な空気に包まれたそうである。だが、出席した株主は全体の約1割程度であったということは、ほとんどの人が諦めに似た境地になったということだろうか。
そんな中で、ただ一つ微笑ましいニュースがあった。倉敷市の民家の軒先に毎年ツバメが営巣している。今年は、ひな4羽が生まれ、親ツバメと一緒にスズメ1羽が協力して餌を運んでいるという。ツバメの親子はいぶかる様子もなく、ひなは大きく口を開けて餌をねだっているそうだ。その家の主人は「人間の世界では大人が子どもを殺す時代、鳥たちを見習わないと」と話しているという。本当にそうである。鳥獣以下に落ちた人間が増えていることは嘆かわしい限りである。
今朝の新聞で挙げてみれば、先ず一面トップには、日銀福井総裁が村上ファンドに1千万円投資していた問題で、解約時期が新たな問題点となってきた。1999年設立時に投資したものだが、6年間で運用益は1千万円以上、元手は倍増した可能性があるという。
投資した時期が私人であっても、現在世間を騒がせている捜査中の村上ファンドに関わることであれば、単なる釈明、謝罪だけでは済ませられない問題であろう。「李下に冠を正さず」で、日銀総裁就任で公人となった時点で、出資を引上げ身辺をクリーンにする責任があったと思われる。
小泉首相に請われて就任した社保庁長官同様、福井総裁も首相が任命した人物であるが、立て続けの不祥事発覚に、野党は責任を徹底追及する構えであるとか、任期終了間際になって小泉首相も頭が痛いことだろう。
次に14日、医療制度改革関連法案が可決された。これにより10月以降、70歳以上の高齢者の自己負担は大きくなる。高齢者でも高額な収入がある人は大した打撃ではなかろうが、ごく普通水準の年金生活者にとっては、1割の負担増でも大きな打撃である。
また、高校生のエレベーター死亡事故に続き、各地で相次いで故障事例やトラブルが発覚し、大きな社会問題となってきた。耐震偽装事件につづき国交省建築指導課職員も対応に追われ、疲れきっているという。
その他、大阪の大手銀行員の預金詐取事件、早稲田大学教授の研究費不正受給の疑い、KDDIの個人情報流出による恐喝未遂事件など、さまざまな社会悪が目に付く。
そして、事件後初めてのライブドア臨時株主総会では、新役員の承認など議事を一気に採決し閉会宣言したことに不満を持った株主が詰め寄り、怒声が飛び交う不穏な空気に包まれたそうである。だが、出席した株主は全体の約1割程度であったということは、ほとんどの人が諦めに似た境地になったということだろうか。
そんな中で、ただ一つ微笑ましいニュースがあった。倉敷市の民家の軒先に毎年ツバメが営巣している。今年は、ひな4羽が生まれ、親ツバメと一緒にスズメ1羽が協力して餌を運んでいるという。ツバメの親子はいぶかる様子もなく、ひなは大きく口を開けて餌をねだっているそうだ。その家の主人は「人間の世界では大人が子どもを殺す時代、鳥たちを見習わないと」と話しているという。本当にそうである。鳥獣以下に落ちた人間が増えていることは嘆かわしい限りである。
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