のぶたと南の島生活

写真の許容量オーバーのため他2つのgooblogで更新中!

娯楽作品であるべきなのに~ダークナイト~

2008-09-18 | 映画等
5日間、八重山列島で台風にさいなまれ、やっと台風が過ぎ去った昨日、飛行機で台風を追いかけるように沖縄本島にやって来ました。
昨日は会議の出張だったのですが、オイラはこの出張が楽しみでなりません。
なぜなら、石垣ではDVDで我慢している映画を妻子に黙って一人で堪能できるからです。
今夜も午後8時からダークナイトを観たのですが、これに結構げんなりさせられてしまいました。
観るまでは、明日はハンコックを観ようと思っていたのですが、あまりにも非娯楽的で人間の暗部を示すような映画だったので気が滅入ってしまい、明日はポニョで気張らししようかなって思っているところです。

ダークナイトは、ヒース・レンジャーの遺作として凄まじい話題をさらっていますが、オイラとしては写真の2人が主役じゃないのって気がしてなりませんでしたよ。この映画の監督さんは、人間の暗部に狂気が必ず宿っているというのを表現したかったのでしょう。舟で起爆装置を選ばせるというシーンは、ただ付け足しただけで、あれだけで人間の良心は善良なんだっていうのは無しにして欲しいと思います。あのようなシーンは、映画の雰囲気からして不要で、検事さんがどの様に悪に染まっていくのか、つまり、トゥー・フェイスになっていくのかというのをしっかりと描いて、人間の良心が壊れていく様をしっかりと表現さえすればよかったのではないかと思います。
ただ、監督が誰になってもバットマンというのは娯楽作品であって、もっとお気楽という訳ではないのでしょうけど、楽しめる作品にすべきだったと思いました。
肩の力を抜くことが出来るようなストーリー性の方が、作品のコンセプトにあってるんじゃないでしょうか。

昔、押井守という監督がうる星やつらの映画第2作目を世に出したとき、うる星やつらを殺して、1つの世界観を描いた訳ですが、その世界観がうる星やつらのコンセプトであるギャグやラブコメディを完全に排除してしまっていたら、誰にも受けいられなかったのではないかと思います。

それと同じとはいいませんが、あくまでもバットマンはアメコミであって、ヒーロー性を残すべきだったのです。それを排除したダークナイトは良質の作品ではなく、全く別物の作品を作り出したのではないかという気がしてなりませんでした。

とにかく展開が二転三転することで、作品の長さを感じることはありませんでしたが、人間の狂気を描くというのは、バットマンを利用して描くべきではなかったのではと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿