
よく判らない作家の小説だ。多分新聞の書評欄で名前を見て読んでみようと思ったのだろう。まず題名が意味不明だ。「ババヤガ」なる単語について本文で一度も出てこないし何の説明もない。
内容は、どこかのコーカソイドの血を引く主人公の女性が、北海道で祖父と祖母に育てられる。祖母はどこか寒いところから来たらしく、それほど寒くない北海道でも衣服や防寒具に包まって暮らしている。祖父は少女に徹底的に武闘技術を教える。高校生になった少女の身体能力に驚愕した高校教師は、少女に剣道を進める。あなたなら必ず全国で上位に入ると説得する。しかし祖父はスポーツにはルールがある。そのルールを守っていては実際のけんかや武闘では勝てない。だから勝つため、負けて殺されないためにはルールなど必要ない、と言ってやらせない。祖父母が亡くなり東京に出てきた少女は花屋で働きながらひたすらけんかに開け暮らす生活を続ける。そんなときあるヤクザに負け、その親分の家に連れていかれる。命を失いかけたとき、その親分が娘のボディーガードをすれば助けると提案されてそれを受ける。そこからハチャメチャな危ない生活が始まる。その世話をする親分の娘を助けるためその親分の元を離れ逃亡生活をする。何年も追手からの追及を逃れながらその娘と各地を放浪しながら暮らす。その間には追手との闘争もある。最後は40年後、障碍者となったその娘を、スーパーのカートに乗せながら田舎道を辿るところで終わる。
とても40歳代半ばの女性作家の書いた小説とも思えない。WIKI で作家について調べてみても、その経歴はほとんど記されていない。

我が家の更紗ウツギ、比木のMさんの山から頂いてきた。栽培種だと思う。越前のピンクのウツギを庭に植えてみたい。
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