令和3年4月3日 i-jamp
河野太郎行政改革担当相の会見
何件か報告がございます。
まず、規制改革で縦割り110番にいただいたご要望の中で、駅前などの無人ロッカーでクリーニングされた洋服の受け渡しをやりたいというご要望がございました。
お手元に資料が行っていると思いますけども、駅前などの無人ロッカーを利用したクリーニングの衣類の受け渡しにつきましては、
昭和61年、1986年に当時の厚生省が自治体向けに出した通知がありまして、
その中で、衣類の受け渡しを行うロッカーはクリーニング店に併設されていること、
ロッカーでは下着類やタオル類を取り扱えないことというのが明記されておりました。
この通知があったものですから、これまで自治体や事業者は、駅前などの無人ロッカーは実質的に禁止されていると
取っていたところが多かったようでございます。
他方、最近、共稼ぎの世帯が増えて、ライフスタイルも変わっている中で、
24時間クリーニングの衣類の受け渡しを便利なところでやれたら便利だねという、
そういうニーズの高まりを受けて、110番にご要望が入ったんだと思いますが、
直轄チームが厚労省と調整をしたところ、厚労省から、この昭和61年の通知はあくまでも技術的な助言であって、
禁止しているものではない、禁止している規制ではない、公衆衛生および利用者保護の観点を踏まえつつ、
自治体に判断をいただくことで可能であるという確認を得ることができましたので、
厚生労働省が3月26日金曜日に、各自治体に対してその旨の、要するに、
昭和61年の通知は禁止をしているものではありませんよという通知を行ったところでございます。
そして、今般、早速、福岡市が無人ロッカーを利用して下着やタオルを含むクリーニングの受け渡しを行うための独自の基準を、
公衆衛生や利用者保護に関することを含めた独自の基準を定め、それを受けて事業者から事業を行うという届け出があったそうでございます。
本日4月2日から、福岡市で事業が始まるというご連絡をいただきました。
福岡市がもう本日、実施に係る発表を行ったと聞いております。
きょう、福岡市から直轄チームに来ているメンバーがおりますので、詳細、必要ならお尋ねをいただきたいと思います。
2件目、海底下のCCS、カーボン・キャプチャー・アンド・ストレージ、カーボン・ダイオキサイド・キャプチャー・アンド・ストレージと言うんでしょうか、
今、世界各国でこのCCSのプロジェクトが進んでおります。
二酸化炭素を地下などに埋めて大気への排出を減らすという取り組みのプロジェクトが各国で進んでおりますが、
2012年から日本でも北海道の苫小牧市でCCSのプロジェクトがスタートしております。
この間、CCSに関するさまざまな学術的な蓄積があり、また技術革新も行われている中で、
CCSに関する規制にはこうした最新の知見が反映されていない、いまだに二酸化炭素濃度が99%でなければ海底下に貯留してはいけないとか、
CO2の抽出技術はアミン法に限るということで、最先端の知見を反映していないのではないかということがございました。
これを受けまして、2月の規制改革推進会議の成長戦略ワーキング・グループにおいて議論を行って、
令和3(2021)年度からの事業において規制の合理化の観点から、採泥あるいは海水域の底にいる生物「海水域底生生物」、
海の底にすんでいる生物の生態調査の回数などを見直すということになりました。
また、二酸化炭素の分離回収技術や、貯留できる二酸化炭素濃度についても検討会を開催し、3年度中に結論を得ることといたしました。
小泉環境大臣はじめ環境省の迅速な対応に感謝申し上げたいと思います。
これも関係者来ておりますので、質問があればお尋ねをいただきたいと思います。
ワクチン、3月末に接種回数が100万回を超えて、昨日5時の時点で105万回となりました。
送り出した量に対して約73%ぐらいの接種率になるのではないか、ざっくりですけども。
高齢者の優先接種につきましては、予定通り4月12日から接種が開始される、
26日の週には、全ての市区町村に1箱ずつお届けすることに加えて、26日から5月9日にかけて4000箱をお届けいたします。
その後、5月10日からの2週間で、これまで高齢者向けに1万箱以上をお配りするとお知らせをしておりましたけども、
ファイザーとの交渉の結果、これが1万6000箱近くまで増やせるということになりましたので、
5月10日からの2週間、ここまでを合わせると全国の高齢者のおよそ半分の1回目に十分な回数を、
必要なら自治体に供給することができるということになります。
医療従事者に関して申し上げれば、今月12日からの2週間で新たに2400箱を配送し、
5月10日の週に2回接種分として1000箱を配送して、これで2月からの累計で480万人分を超える数量の配送が完了する見込みです。
高齢者と医療従事者分、両方合わせて5月10日からの2週間で1万8000箱をお届けすることが可能になります。
ワクチンの高齢者の接種が4月12日に始まりますが、医療従事者と高齢者の接種がそこから並行することになります。
その際、高齢者向けとか医療従事者向けといって、ワクチンをこっちから数を確認して出しています。
医療従事者480万人分にそれぞれ十分な量を出さなきゃいけないということで、これは高齢者分ですとか、
これは医療従事者分ですと言って出していますが、届いたワクチンは柔軟に使っていただいて、
高齢者用ですといっても接種の医療従事者に打っていただくとか、これはもう自治体で柔軟対応をしていただくのに全く差し支えはございません。
一つの医療機関で高齢者向け、医療従事者向け同時に行うことも可能でございます。
それから、V-SYSの件で自治体から要望がありました基本型の施設、サテライト型の施設の意向についても速やかに行えるようにいたしました。
自治体からのご要望については、なるべく速やかに実現をしてまいりたいというふうに思っております。
それから、先週申し上げましたゴールデンウイークにもし接種するという自治体があれば、
ゴールデンウイークまでに確実にお届けをすることができるかどうか、ご要望を伺った上で決めていきたいということを申し上げておりますが、
接種を行う予定の自治体、本日中に回答をお願いしているところでございます。
本日中の数を見ながら、配送スケジュールに配慮することができるかどうか判断をしていきたいというふうに思っているところです。
ワクチンの接種記録システムにつきましては、3月26日からタブレットの配送を開始しております。
タブレットの送付がもう既に90%の自治体に終わっております。
VRSの接種記録システムのログインが終わっている自治体が全体の75%ということです。
医師会の関係者の皆さまともご相談しながら、使用方法に関する動画を作っておりまして、
そろそろ今週、来週のうちにも配信をする予定になっております。
それから、ワクチンをお届けするに当たってV-SYSで配送をするわけでございますけども、
V-SYSの住所、あるいは保管管理者の名前ですとか電話番号などが正確に入力されていないケースが散見されております。
これまでは医療従事者用で届け先も限定されておりましたので、ファイザー社をはじめ配送の関係者の皆さまの力仕事でやっておりましたが、
これから届け先、高齢者接種が始まると飛躍的に桁違いに増えますので、正確な入力がされていないとワクチンが届かない、
戻ってきてしまうということが十分に想定をされます。
注意喚起の通達、通知を出させていただいておりますが、医療機関および自治体の皆さまにおかれては、
入力に誤りがないように再度ご確認をいただきたいと思っております。
それから、ファイザー社のホームページにワクチンに関する製品情報、取り扱い上の注意事項、
接種会場の留意事項などが自治体、医療機関向けに分かりやすく掲載をされております。
冷蔵で移送する、配送する場合の注意事項なども記載されておりまして、適宜アップデートされております。
いよいよワクチン、高齢者向けの接種が始まりますので、医療機関あるいは自治体の皆さまには確認をいただきたいと思います。
官邸のツイッターでもアクセス先を含めて配信をしたいと思っております。
ワクチン、最後に、来週到着予定でしたワクチンですが、これも交渉の結果、前倒しができて、
きのうから来週分と言っていたものが順次到着が始まっております。
これまで第何便がいつとお知らせをしてきましたけど、もう順次どんどん来ますので、
もうワクチンの到着についてのお知らせはいいかなと思いますので、以後、会見では省略をいたします。
EUの透明化メカニズムのところはまだ残っておりますが、いろんなルートで今、EUとも話をしておりますが、
それを除いて供給がボトルネックにはならないだろうと思いますので、
あとは接種体制の支援をしっかりやってまいりたいと思っております。
ちょっと多くなりましたけど、私からは以上でございます。
質疑については、コロナワクチンに関する事項のみ、表記します。
Q、ワクチンの件で、先ほど高齢者向けの5月10日から2週間で上積みを発表された。
これによって今後、高齢者の接種の完了時期や、一般接種の開始のめどがたったのか。
アメリカのCDCがファイザーとモデルナのワクチンについては、1回接種でも2週間後に80%の効果があったと発表された。
CDCのデータを取り寄せて、日本でも1回接種に切り替える可能性はあるのか、お聞かせいただきたい。
A、供給のボトルネックはこれで解消されると思っておりますので、あとは、
自治体の接種体制をきちんとフォローして必要なサポートを提供できるようにしていきたいと思っております。
ポリシーについては、これはもう田村大臣のところでございますので、
私としては運び屋はもう指示通りにやるということでございますので、
田村さんの方でポリシーの変更があるならば、われわれとしてはそれを受けて対応いたします。
現時点ではまだ何もそういう話になっておりませんので、21日間隔で2回接種をファイザーについてはきちんとやっていただくという想定で今、
作業はしているところでございます。
Q、ワクチンの医療従事者と高齢者接種の同時並行と、V-SYSの関係で伺う。
自治体で接種する人たちの使い勝手がいいようにするためにV-SYSの使い方を変更して、
それで同時並行できるようにしたという理解でよろしいのか。
A、同時並行はV-SYSとは少し違いますが、医療従事者向けは、例えば都道府県で1カ所で受けて、
それを各医療機関に分配をするというやり方をしていた都道府県がございます。
それは基本型から連携型に流してくださいというのが最初のルールだったものですから、
一カ所を基本型にして、あとを全部連携型にしていた都道府県がございましたが、
高齢者になりますとワクチンの配送が非常に量が増えるので、一カ所で受けて流すというよりは全部直接受けるようにしたいと、
連携型を基本型に変えたいという要望がありまして、いろんなV-SYSの登録上の制約があったりもいたしましたけども、
これはもう自治体の接種体制にシステムを合わせる方がこれは当然だと思いますので、厚労省に頑張っていただいて、
そういう仕切りができるようになりました。
Q、それにより高齢者と医療従事者の接種が同時に行いやすくなったということか。
A、医療従事者のワクチンの流し方と高齢者のワクチンの配布の受け方に差がありましたけども、ワクチンはワクチンですので、
来たものは必要に応じてそれぞれの自治体で誰に接種するかは決めていただく、
これはもう柔軟にやってくださいということをお願いしましたので、これとシステムを変えたというのは直接はリンクしていません。
システムを変えなくても柔軟にやってくださいというのはできますが、高齢者のワクチンをより早く医療機関に直接届けるために、
V-SYSの種類変更が容易にできるようにしたということです。
Q、医療従事者の接種は5月中にはすべて終わるような見通しか。
A、これは都道府県と医療機関で今、粛々とやっていただいておりますので、
それぞれの都道府県ならびに接種をする医療機関のスケジュールに合わせてということです。
われわれとしては、これまでお示しをしたようなスケジュールで、医療従事者分ですと言ってワクチンは流します。
それは480万人に必要な分を流しますが、そこはもうやりくりを柔軟にやっていただいて一向に構いません。
Q、ワクチンに関して、来週の到着分が前倒しで来て、きのうから順次到着というご発言があった。
確認だが、3月29日に第7便が到着しているが、先ほど大臣がおっしゃったのは第8便が昨日成田空港に到着したという理解でいいのか。
今回、発表されたので確認するが、数量と併せて事実関係をお願いしたい。
A、7便の次だから8便なんだろうと思います。
もう細かい数量は承知しておりません。
もう続々と来ることになると思います。
5月にはまず9188箱、これを3便か4便かに分けて入れるということになると思いますので、
数量は若干差があるのかもしれませんけども、もう定期的に来る、定期的というかどんどん来ると言っていいと思います。
ごめんなさい、1件訂正で、タブレットの配送については、発送してくださいという申請があって、
終わったものと出せるものの準備ができているものが全自治体の9割だそうです。
失礼。
さっき何て言ったっけ。発送完了と、もう発送しようという準備ができているものを合わせて9割、ログインができているものが75%です。
すみません、訂正します。
Q、公務員の働き方について伺う。先ほど管理職のマネジメント能力というお話があったが、
管理職の方が肩代わりして残業するという、管理職の方の負担分についてはどのようにお考えか。
A、管理職は当然に超過勤務手当が出ません。ですから、ここのところも含め、働き方改革をやっぱりやっていかなければいけないというのは当然のことだと思います。
ある日管理職になったら超過勤務手当が出なくなったので手取りが減りましたというのは民間の会社でもよくあることで、
私も富士ゼロックスでそういう上司がいきなりぼやいているのを聞いたこともありますけども、
管理職に超過勤務手当、出ていませんので、そこも含めて勤務時間をきちんと短縮していくというのは、
これはしっかりやっていかなきゃいかぬと思います。
一足飛びにばさっというわけにはいかないんだろうと思いますけど、
一歩一歩前に進んでいるということが体感できるようにやってまいりたいと思います。
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V-SYS
ワクチン接種円滑化システム
V-SYS 操作マニュアル
河野太郎行政改革担当相の会見
何件か報告がございます。
まず、規制改革で縦割り110番にいただいたご要望の中で、駅前などの無人ロッカーでクリーニングされた洋服の受け渡しをやりたいというご要望がございました。
お手元に資料が行っていると思いますけども、駅前などの無人ロッカーを利用したクリーニングの衣類の受け渡しにつきましては、
昭和61年、1986年に当時の厚生省が自治体向けに出した通知がありまして、
その中で、衣類の受け渡しを行うロッカーはクリーニング店に併設されていること、
ロッカーでは下着類やタオル類を取り扱えないことというのが明記されておりました。
この通知があったものですから、これまで自治体や事業者は、駅前などの無人ロッカーは実質的に禁止されていると
取っていたところが多かったようでございます。
他方、最近、共稼ぎの世帯が増えて、ライフスタイルも変わっている中で、
24時間クリーニングの衣類の受け渡しを便利なところでやれたら便利だねという、
そういうニーズの高まりを受けて、110番にご要望が入ったんだと思いますが、
直轄チームが厚労省と調整をしたところ、厚労省から、この昭和61年の通知はあくまでも技術的な助言であって、
禁止しているものではない、禁止している規制ではない、公衆衛生および利用者保護の観点を踏まえつつ、
自治体に判断をいただくことで可能であるという確認を得ることができましたので、
厚生労働省が3月26日金曜日に、各自治体に対してその旨の、要するに、
昭和61年の通知は禁止をしているものではありませんよという通知を行ったところでございます。
そして、今般、早速、福岡市が無人ロッカーを利用して下着やタオルを含むクリーニングの受け渡しを行うための独自の基準を、
公衆衛生や利用者保護に関することを含めた独自の基準を定め、それを受けて事業者から事業を行うという届け出があったそうでございます。
本日4月2日から、福岡市で事業が始まるというご連絡をいただきました。
福岡市がもう本日、実施に係る発表を行ったと聞いております。
きょう、福岡市から直轄チームに来ているメンバーがおりますので、詳細、必要ならお尋ねをいただきたいと思います。
2件目、海底下のCCS、カーボン・キャプチャー・アンド・ストレージ、カーボン・ダイオキサイド・キャプチャー・アンド・ストレージと言うんでしょうか、
今、世界各国でこのCCSのプロジェクトが進んでおります。
二酸化炭素を地下などに埋めて大気への排出を減らすという取り組みのプロジェクトが各国で進んでおりますが、
2012年から日本でも北海道の苫小牧市でCCSのプロジェクトがスタートしております。
この間、CCSに関するさまざまな学術的な蓄積があり、また技術革新も行われている中で、
CCSに関する規制にはこうした最新の知見が反映されていない、いまだに二酸化炭素濃度が99%でなければ海底下に貯留してはいけないとか、
CO2の抽出技術はアミン法に限るということで、最先端の知見を反映していないのではないかということがございました。
これを受けまして、2月の規制改革推進会議の成長戦略ワーキング・グループにおいて議論を行って、
令和3(2021)年度からの事業において規制の合理化の観点から、採泥あるいは海水域の底にいる生物「海水域底生生物」、
海の底にすんでいる生物の生態調査の回数などを見直すということになりました。
また、二酸化炭素の分離回収技術や、貯留できる二酸化炭素濃度についても検討会を開催し、3年度中に結論を得ることといたしました。
小泉環境大臣はじめ環境省の迅速な対応に感謝申し上げたいと思います。
これも関係者来ておりますので、質問があればお尋ねをいただきたいと思います。
ワクチン、3月末に接種回数が100万回を超えて、昨日5時の時点で105万回となりました。
送り出した量に対して約73%ぐらいの接種率になるのではないか、ざっくりですけども。
高齢者の優先接種につきましては、予定通り4月12日から接種が開始される、
26日の週には、全ての市区町村に1箱ずつお届けすることに加えて、26日から5月9日にかけて4000箱をお届けいたします。
その後、5月10日からの2週間で、これまで高齢者向けに1万箱以上をお配りするとお知らせをしておりましたけども、
ファイザーとの交渉の結果、これが1万6000箱近くまで増やせるということになりましたので、
5月10日からの2週間、ここまでを合わせると全国の高齢者のおよそ半分の1回目に十分な回数を、
必要なら自治体に供給することができるということになります。
医療従事者に関して申し上げれば、今月12日からの2週間で新たに2400箱を配送し、
5月10日の週に2回接種分として1000箱を配送して、これで2月からの累計で480万人分を超える数量の配送が完了する見込みです。
高齢者と医療従事者分、両方合わせて5月10日からの2週間で1万8000箱をお届けすることが可能になります。
ワクチンの高齢者の接種が4月12日に始まりますが、医療従事者と高齢者の接種がそこから並行することになります。
その際、高齢者向けとか医療従事者向けといって、ワクチンをこっちから数を確認して出しています。
医療従事者480万人分にそれぞれ十分な量を出さなきゃいけないということで、これは高齢者分ですとか、
これは医療従事者分ですと言って出していますが、届いたワクチンは柔軟に使っていただいて、
高齢者用ですといっても接種の医療従事者に打っていただくとか、これはもう自治体で柔軟対応をしていただくのに全く差し支えはございません。
一つの医療機関で高齢者向け、医療従事者向け同時に行うことも可能でございます。
それから、V-SYSの件で自治体から要望がありました基本型の施設、サテライト型の施設の意向についても速やかに行えるようにいたしました。
自治体からのご要望については、なるべく速やかに実現をしてまいりたいというふうに思っております。
それから、先週申し上げましたゴールデンウイークにもし接種するという自治体があれば、
ゴールデンウイークまでに確実にお届けをすることができるかどうか、ご要望を伺った上で決めていきたいということを申し上げておりますが、
接種を行う予定の自治体、本日中に回答をお願いしているところでございます。
本日中の数を見ながら、配送スケジュールに配慮することができるかどうか判断をしていきたいというふうに思っているところです。
ワクチンの接種記録システムにつきましては、3月26日からタブレットの配送を開始しております。
タブレットの送付がもう既に90%の自治体に終わっております。
VRSの接種記録システムのログインが終わっている自治体が全体の75%ということです。
医師会の関係者の皆さまともご相談しながら、使用方法に関する動画を作っておりまして、
そろそろ今週、来週のうちにも配信をする予定になっております。
それから、ワクチンをお届けするに当たってV-SYSで配送をするわけでございますけども、
V-SYSの住所、あるいは保管管理者の名前ですとか電話番号などが正確に入力されていないケースが散見されております。
これまでは医療従事者用で届け先も限定されておりましたので、ファイザー社をはじめ配送の関係者の皆さまの力仕事でやっておりましたが、
これから届け先、高齢者接種が始まると飛躍的に桁違いに増えますので、正確な入力がされていないとワクチンが届かない、
戻ってきてしまうということが十分に想定をされます。
注意喚起の通達、通知を出させていただいておりますが、医療機関および自治体の皆さまにおかれては、
入力に誤りがないように再度ご確認をいただきたいと思っております。
それから、ファイザー社のホームページにワクチンに関する製品情報、取り扱い上の注意事項、
接種会場の留意事項などが自治体、医療機関向けに分かりやすく掲載をされております。
冷蔵で移送する、配送する場合の注意事項なども記載されておりまして、適宜アップデートされております。
いよいよワクチン、高齢者向けの接種が始まりますので、医療機関あるいは自治体の皆さまには確認をいただきたいと思います。
官邸のツイッターでもアクセス先を含めて配信をしたいと思っております。
ワクチン、最後に、来週到着予定でしたワクチンですが、これも交渉の結果、前倒しができて、
きのうから来週分と言っていたものが順次到着が始まっております。
これまで第何便がいつとお知らせをしてきましたけど、もう順次どんどん来ますので、
もうワクチンの到着についてのお知らせはいいかなと思いますので、以後、会見では省略をいたします。
EUの透明化メカニズムのところはまだ残っておりますが、いろんなルートで今、EUとも話をしておりますが、
それを除いて供給がボトルネックにはならないだろうと思いますので、
あとは接種体制の支援をしっかりやってまいりたいと思っております。
ちょっと多くなりましたけど、私からは以上でございます。
質疑については、コロナワクチンに関する事項のみ、表記します。
Q、ワクチンの件で、先ほど高齢者向けの5月10日から2週間で上積みを発表された。
これによって今後、高齢者の接種の完了時期や、一般接種の開始のめどがたったのか。
アメリカのCDCがファイザーとモデルナのワクチンについては、1回接種でも2週間後に80%の効果があったと発表された。
CDCのデータを取り寄せて、日本でも1回接種に切り替える可能性はあるのか、お聞かせいただきたい。
A、供給のボトルネックはこれで解消されると思っておりますので、あとは、
自治体の接種体制をきちんとフォローして必要なサポートを提供できるようにしていきたいと思っております。
ポリシーについては、これはもう田村大臣のところでございますので、
私としては運び屋はもう指示通りにやるということでございますので、
田村さんの方でポリシーの変更があるならば、われわれとしてはそれを受けて対応いたします。
現時点ではまだ何もそういう話になっておりませんので、21日間隔で2回接種をファイザーについてはきちんとやっていただくという想定で今、
作業はしているところでございます。
Q、ワクチンの医療従事者と高齢者接種の同時並行と、V-SYSの関係で伺う。
自治体で接種する人たちの使い勝手がいいようにするためにV-SYSの使い方を変更して、
それで同時並行できるようにしたという理解でよろしいのか。
A、同時並行はV-SYSとは少し違いますが、医療従事者向けは、例えば都道府県で1カ所で受けて、
それを各医療機関に分配をするというやり方をしていた都道府県がございます。
それは基本型から連携型に流してくださいというのが最初のルールだったものですから、
一カ所を基本型にして、あとを全部連携型にしていた都道府県がございましたが、
高齢者になりますとワクチンの配送が非常に量が増えるので、一カ所で受けて流すというよりは全部直接受けるようにしたいと、
連携型を基本型に変えたいという要望がありまして、いろんなV-SYSの登録上の制約があったりもいたしましたけども、
これはもう自治体の接種体制にシステムを合わせる方がこれは当然だと思いますので、厚労省に頑張っていただいて、
そういう仕切りができるようになりました。
Q、それにより高齢者と医療従事者の接種が同時に行いやすくなったということか。
A、医療従事者のワクチンの流し方と高齢者のワクチンの配布の受け方に差がありましたけども、ワクチンはワクチンですので、
来たものは必要に応じてそれぞれの自治体で誰に接種するかは決めていただく、
これはもう柔軟にやってくださいということをお願いしましたので、これとシステムを変えたというのは直接はリンクしていません。
システムを変えなくても柔軟にやってくださいというのはできますが、高齢者のワクチンをより早く医療機関に直接届けるために、
V-SYSの種類変更が容易にできるようにしたということです。
Q、医療従事者の接種は5月中にはすべて終わるような見通しか。
A、これは都道府県と医療機関で今、粛々とやっていただいておりますので、
それぞれの都道府県ならびに接種をする医療機関のスケジュールに合わせてということです。
われわれとしては、これまでお示しをしたようなスケジュールで、医療従事者分ですと言ってワクチンは流します。
それは480万人に必要な分を流しますが、そこはもうやりくりを柔軟にやっていただいて一向に構いません。
Q、ワクチンに関して、来週の到着分が前倒しで来て、きのうから順次到着というご発言があった。
確認だが、3月29日に第7便が到着しているが、先ほど大臣がおっしゃったのは第8便が昨日成田空港に到着したという理解でいいのか。
今回、発表されたので確認するが、数量と併せて事実関係をお願いしたい。
A、7便の次だから8便なんだろうと思います。
もう細かい数量は承知しておりません。
もう続々と来ることになると思います。
5月にはまず9188箱、これを3便か4便かに分けて入れるということになると思いますので、
数量は若干差があるのかもしれませんけども、もう定期的に来る、定期的というかどんどん来ると言っていいと思います。
ごめんなさい、1件訂正で、タブレットの配送については、発送してくださいという申請があって、
終わったものと出せるものの準備ができているものが全自治体の9割だそうです。
失礼。
さっき何て言ったっけ。発送完了と、もう発送しようという準備ができているものを合わせて9割、ログインができているものが75%です。
すみません、訂正します。
Q、公務員の働き方について伺う。先ほど管理職のマネジメント能力というお話があったが、
管理職の方が肩代わりして残業するという、管理職の方の負担分についてはどのようにお考えか。
A、管理職は当然に超過勤務手当が出ません。ですから、ここのところも含め、働き方改革をやっぱりやっていかなければいけないというのは当然のことだと思います。
ある日管理職になったら超過勤務手当が出なくなったので手取りが減りましたというのは民間の会社でもよくあることで、
私も富士ゼロックスでそういう上司がいきなりぼやいているのを聞いたこともありますけども、
管理職に超過勤務手当、出ていませんので、そこも含めて勤務時間をきちんと短縮していくというのは、
これはしっかりやっていかなきゃいかぬと思います。
一足飛びにばさっというわけにはいかないんだろうと思いますけど、
一歩一歩前に進んでいるということが体感できるようにやってまいりたいと思います。
-->
V-SYS
ワクチン接種円滑化システム
V-SYS 操作マニュアル