令和4年7月7日
臨時国会、来月3~5日で調整
岸田首相、内閣改造も検討
政府・与党は6日、参院選(10日投開票)後初めてとなる臨時国会を8月3日に召集し、
5日までの3日間の会期とする方向で調整に入った。
複数の関係者が明らかにした。
その後の内閣改造も検討しており、選挙結果も踏まえて岸田文雄首相が時期や規模を判断する。
今回の参院選で当選した議員の任期は7月26日から始まる。
ただ、首相は8月1日から米ニューヨークで始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席し、
帰国後の同6日には広島市で開かれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に参列する。
臨時国会はこの合間をぬって開かれ、新たな参院勢力に基づく正副議長の選出などを行う方向。
法案処理など実質的な審議は9月下旬にも再び開く臨時国会に持ち越す。
自民党参院議員の金子原二郎農林水産相と二之湯智国家公安委員長は参院選に出馬せず、7月25日をもって議員任期を終える。
首相は内閣改造で、これらの閣僚ポストに後任を充てるほか、それに併せた党役員人事を検討する。
内閣改造は早ければ8月5日に行うとの見方があるが、日程上は窮屈だ。
沖縄県知事選(9月11日投開票)が告示される8月25日の直前や、9月の可能性も取り沙汰されている。
党役員人事では、衆院小選挙区「10増10減」を反映した公職選挙法改正案の扱いが焦点となる秋の臨時国会も控え、
麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、遠藤利明選対委員長は続投するとの観測が党内にある。
党関係者は「骨格は変わらず、小幅の人事になる」との見通しを示した。