そんな訳で、さんざん悩んだ結果、長年のEOS党の私が「ニコンに浮気♪」という決断を下しました。
この結論に至るまで、どんな事をどんな風に考えたか、経緯をまとめてみました。
今回の買い換え(というか買い増し)で比較対象したのは3機種。
①EOS-1D MarkⅡ/ⅡN
…本命。特にⅡNは大本命。カメヲタには贅沢すぎる?カメラ。スペック的には旧世代のモデルですが今でもまったく問題なく使える良いカメラです。
②EOS 40D
…基本的な身体能力はそれなりに優れていて、弟分の50Dのようなクレイジーなスペックでもなく、バランスの良いカメラです。ただしボディのチープさが非常に残念、こんなに安くなくて良いからしっかりしたボディにして欲しかった。
③ニコンD300
…方々で語り尽くされた感がありますが、とにかく全方位で優れたカメラであり、キャノンファンは絶対忘れないEOS屈辱の『三日天下』伝説の立役者。EFマウントでないのが致命的な欠点(笑)。
この3機種のどれを採るべきか、半年以上迷って結論が出ませんでした。
ま、EOS-1Dsで通常の撮影が出来ているので急がなかったというのも背景としてあるのですが...(^_^;
とはいえこれ以上迷っていても仕方ないので何か新しい決断方法を...ということで、ごくごく客観的に考えてみる事にしました。
どうしたかというと、星取表を作ってみたのです。
自分の欲しい機能性能をピックアップして、各々の項目に対して自分のニーズに照らして点数を付けていって、最高得点の選択肢を採ろう、という目論見です。
なんだか雑誌の企画みたいですが(笑)。
今回欲しいと思った要素を、1個ずつ見ていきます。
1)いまどきの高感度性能が欲しい。
EOS-1Dsの最大の泣き所の1つが高感度性能です。
ISO 200でも人によってはダメらしく、ISO 400以上は普通の感覚でも使いたくないノイズが乗ります。
今回は、非常用でISO 3200、通常でもISO 1600までは躊躇なく使える高感度耐性を目標。
あ、ISO 12800なんていうアホみたいな高感度は要りませんてば。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN △
EOS 40D ○
D300 ○
2)便利ズームを使いたい。
一眼レフはレンズを交換してこそ存在価値があります。そんなことは承知していますし実際活用しているつもりですが、やはりオールマイティに使おうとすると、レンズ交換不要の手ブレ補正付き高倍率便利ズームを使いたい場面が出てきます。
たとえば幼稚園のホール行事だったり、旅行用だったり。
そういうシチュエーションにおいては、APS-Cフォーマット対応の18mmスタート便利ズームがすごく魅力的。
ただし、私は純正主義者なので極力純正を使いたい。
レンズメーカー製が駄目とは言いませんが、デザインの統一感や操作性の面で、純正があるならできれば純正を使いたいのです。
便利ズームの場合、レンズメーカー製ならシグマかタムロンになりますが、いずれもAF時にピントリングが回ってしまうこと、新型はレンズメーカー製の割に値段が高いこと、タムロン製はAFがトロい事、等々の理由で候補からは除外。
そういう観点からすると、ニコンのVR 18-200mmはとても魅力的です。テレ側の描写は評判さまざまですが、サンプル画像を見る限り便利ズームが適した撮影目的(スナップやお気軽撮影)であれば使えそうな印象です。
キャノンのEF-S 18-200mm ISは発売半年にして完全に黒歴史化しているので検討外。画質酷評なのが最大の難点ですが、USMじゃない点も×...マイクロUSMに匹敵する性能を出しているから良いんだ!ということらしいですが、いずれにせよ40Dなら純正は選択肢から除外。シグマかタムロンの2択になりますが、AF性能からシグマ製を使うのが妥当な線のような気がします。
いっぽう、1DMarkⅡ/ⅡNで便利ズームというと...ベンリズームって存在しないんですよね。
白レンズの高倍率ズームという変わった選択肢としてEF28-300mm F3.5-5.6 ISがあります。Lレンズなので画質はこの手のレンズとしては格違い、強力なAFとISで大変魅力的ではあるんですが、APS-Hだとワイド側が換算37mmでちょっと使いづらいし、だいたいあの図体&あの価格ではぜんぜん便利じゃないんですよねぇ(笑)。
旧型のEF35-350mmというのもありまして、中古価格も安く用途限定であれば魅力絶大ですが、ワイド端が換算50mmですから便利ズームとは言い難いのが難点...でもかなり欲しいんですけどね。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS-40D △
D300 ○
3)内蔵フラッシュが欲しい。
2と同じような理由ですが、日常使いだとフラッシュ内蔵がありがたいのです。ヘタレですみません。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS 40D ○
D300 ○
4)小ぶりなボディのカメラが欲しい。
私は「一眼レフは大きくて重いのが正義!」と思っている変態ではありますが、さすがに常にEOS-1Dsを持ち歩くのはしんどいです。
1人で動く分には無問題ですが、子供を連れて遊びに行く時や幼稚園行事などでは、ガタイのデカさが顕著にデメリットになります。
「バッグに荷物入れて行ってよ」「ダメ、無理、もう一杯なんだよ」「一杯ってあんたカメラしか持ってないじゃないのよ!」...これじゃ家庭不和の原因にもなりかねませんわ;;;
この点、D300の機動性は光ります。連写性能重視の時はMB-D10を装着、携行性重視の時はボディ単体で身軽に動けます。
D300を意識してしまうと、40Dのバッテリグリップは単機能で寂しいですよねぇ。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS 40D ○
D300 ◎
5)高速連写&高性能AFが欲しい。
1Dsで単写前提の使い方に慣れてはいますが、やっぱりデジタルっぽくガシガシ連写をしてみたい欲求がふつふつと湧いてくる昨今。
撮り鉄用途でも、普段撮りはともかくネタ列車に対しては高速連写で安全性確実性を確保したい場面もありますし。
で、高速連写を使うからには5コマ/秒は最低限のラインで、それ以上速ければ速いほどありがたいです。連写しない時は単写で、連写するなら超高速で...極端なヤツなんです私(笑)。
今回の検討機種はこの点はいずれも及第点。
1D系は100点満点中120点のレベル。
40Dの6.5コマは値段を考えれば100点ですが1DMarkⅡとの落差を考えると80点。
そこで圧倒的に面白いのがD300です。本体のみで6コマ、MB-D10併用で8コマ。これこそ“拡張性”と呼べるものです。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ◎
EOS 40D ○
D300 ◎
以下、その2に続きます。
この結論に至るまで、どんな事をどんな風に考えたか、経緯をまとめてみました。
今回の買い換え(というか買い増し)で比較対象したのは3機種。
①EOS-1D MarkⅡ/ⅡN
…本命。特にⅡNは大本命。カメヲタには贅沢すぎる?カメラ。スペック的には旧世代のモデルですが今でもまったく問題なく使える良いカメラです。
②EOS 40D
…基本的な身体能力はそれなりに優れていて、弟分の50Dのようなクレイジーなスペックでもなく、バランスの良いカメラです。ただしボディのチープさが非常に残念、こんなに安くなくて良いからしっかりしたボディにして欲しかった。
③ニコンD300
…方々で語り尽くされた感がありますが、とにかく全方位で優れたカメラであり、キャノンファンは絶対忘れないEOS屈辱の『三日天下』伝説の立役者。EFマウントでないのが致命的な欠点(笑)。
この3機種のどれを採るべきか、半年以上迷って結論が出ませんでした。
ま、EOS-1Dsで通常の撮影が出来ているので急がなかったというのも背景としてあるのですが...(^_^;
とはいえこれ以上迷っていても仕方ないので何か新しい決断方法を...ということで、ごくごく客観的に考えてみる事にしました。
どうしたかというと、星取表を作ってみたのです。
自分の欲しい機能性能をピックアップして、各々の項目に対して自分のニーズに照らして点数を付けていって、最高得点の選択肢を採ろう、という目論見です。
なんだか雑誌の企画みたいですが(笑)。
今回欲しいと思った要素を、1個ずつ見ていきます。
1)いまどきの高感度性能が欲しい。
EOS-1Dsの最大の泣き所の1つが高感度性能です。
ISO 200でも人によってはダメらしく、ISO 400以上は普通の感覚でも使いたくないノイズが乗ります。
今回は、非常用でISO 3200、通常でもISO 1600までは躊躇なく使える高感度耐性を目標。
あ、ISO 12800なんていうアホみたいな高感度は要りませんてば。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN △
EOS 40D ○
D300 ○
2)便利ズームを使いたい。
一眼レフはレンズを交換してこそ存在価値があります。そんなことは承知していますし実際活用しているつもりですが、やはりオールマイティに使おうとすると、レンズ交換不要の手ブレ補正付き高倍率便利ズームを使いたい場面が出てきます。
たとえば幼稚園のホール行事だったり、旅行用だったり。
そういうシチュエーションにおいては、APS-Cフォーマット対応の18mmスタート便利ズームがすごく魅力的。
ただし、私は純正主義者なので極力純正を使いたい。
レンズメーカー製が駄目とは言いませんが、デザインの統一感や操作性の面で、純正があるならできれば純正を使いたいのです。
便利ズームの場合、レンズメーカー製ならシグマかタムロンになりますが、いずれもAF時にピントリングが回ってしまうこと、新型はレンズメーカー製の割に値段が高いこと、タムロン製はAFがトロい事、等々の理由で候補からは除外。
そういう観点からすると、ニコンのVR 18-200mmはとても魅力的です。テレ側の描写は評判さまざまですが、サンプル画像を見る限り便利ズームが適した撮影目的(スナップやお気軽撮影)であれば使えそうな印象です。
キャノンのEF-S 18-200mm ISは発売半年にして完全に黒歴史化しているので検討外。画質酷評なのが最大の難点ですが、USMじゃない点も×...マイクロUSMに匹敵する性能を出しているから良いんだ!ということらしいですが、いずれにせよ40Dなら純正は選択肢から除外。シグマかタムロンの2択になりますが、AF性能からシグマ製を使うのが妥当な線のような気がします。
いっぽう、1DMarkⅡ/ⅡNで便利ズームというと...ベンリズームって存在しないんですよね。
白レンズの高倍率ズームという変わった選択肢としてEF28-300mm F3.5-5.6 ISがあります。Lレンズなので画質はこの手のレンズとしては格違い、強力なAFとISで大変魅力的ではあるんですが、APS-Hだとワイド側が換算37mmでちょっと使いづらいし、だいたいあの図体&あの価格ではぜんぜん便利じゃないんですよねぇ(笑)。
旧型のEF35-350mmというのもありまして、中古価格も安く用途限定であれば魅力絶大ですが、ワイド端が換算50mmですから便利ズームとは言い難いのが難点...でもかなり欲しいんですけどね。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS-40D △
D300 ○
3)内蔵フラッシュが欲しい。
2と同じような理由ですが、日常使いだとフラッシュ内蔵がありがたいのです。ヘタレですみません。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS 40D ○
D300 ○
4)小ぶりなボディのカメラが欲しい。
私は「一眼レフは大きくて重いのが正義!」と思っている変態ではありますが、さすがに常にEOS-1Dsを持ち歩くのはしんどいです。
1人で動く分には無問題ですが、子供を連れて遊びに行く時や幼稚園行事などでは、ガタイのデカさが顕著にデメリットになります。
「バッグに荷物入れて行ってよ」「ダメ、無理、もう一杯なんだよ」「一杯ってあんたカメラしか持ってないじゃないのよ!」...これじゃ家庭不和の原因にもなりかねませんわ;;;
この点、D300の機動性は光ります。連写性能重視の時はMB-D10を装着、携行性重視の時はボディ単体で身軽に動けます。
D300を意識してしまうと、40Dのバッテリグリップは単機能で寂しいですよねぇ。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ×
EOS 40D ○
D300 ◎
5)高速連写&高性能AFが欲しい。
1Dsで単写前提の使い方に慣れてはいますが、やっぱりデジタルっぽくガシガシ連写をしてみたい欲求がふつふつと湧いてくる昨今。
撮り鉄用途でも、普段撮りはともかくネタ列車に対しては高速連写で安全性確実性を確保したい場面もありますし。
で、高速連写を使うからには5コマ/秒は最低限のラインで、それ以上速ければ速いほどありがたいです。連写しない時は単写で、連写するなら超高速で...極端なヤツなんです私(笑)。
今回の検討機種はこの点はいずれも及第点。
1D系は100点満点中120点のレベル。
40Dの6.5コマは値段を考えれば100点ですが1DMarkⅡとの落差を考えると80点。
そこで圧倒的に面白いのがD300です。本体のみで6コマ、MB-D10併用で8コマ。これこそ“拡張性”と呼べるものです。
【勝手に採点】
EOS-1DMarkⅡ/ⅡN ◎
EOS 40D ○
D300 ◎
以下、その2に続きます。
ありがとうございます(^_^ゞ
ニコン羨ましいなぁと思い続けて1年ほど、結局そういう事になってしまいました。
参考になりますかね、ありがとうございます、相変わらずぐだぐだ言ってるだけですけど(笑)。
キャノンはユーザーの声なんて聞いてないと思いますよ。キスデジで新規ユーザーに対して1回こっきりの商売がたくさん出来れば十分と考えているのでしょうきっと。
D300購入おめでとう御座います。
この分析参考になります。下手なカメラ雑誌の記事より絶対に参考になります。
こう言う声をキヤノンが聞いてくれればと思うのですが・・・
数ヶ月前にキヤノンからアンケート依頼がありましたが、ユーザーとしての声を伝えられるようなアンケートではなかったのが残念です。