くるま走ってたの!ANNEX

小田急線を中心とした鉄道写真と電車に関する色々な話題、カメラの話、などなど、ゆるーく書き散らしています。

EOS 60Dはまだまだ値下がりするに違いない。

2010-11-13 17:04:25 | カメラについての雑記帳
ふた桁EOSデジタルの実勢価格の急降下は今に始まった話ではありませんが、それにしてもE0S 60Dの価格下落は凄まじいことになっています。9月末には、半年以内に7万円を切るに違いないと思っていたんですが、それどころじゃない猛烈な崩壊っぷり。
価格コム最安値を見ると、2010/10/8発売時で¥108,000-くらいだったのに、11/14時点の最安値が¥71,600-。
発売から1ヶ月足らずで初値から3割以上の下げ幅! 年末には6万円台どころか5万円台に突入しそうな...いや参ったねこりゃ、って何に参るの知らないけど(笑)。

もちろん、60Dのエントリークラス然とした中身を考えれば“実勢価格7万円”は適正価格レンジの上限といったところで、まだまだ決して“安い”といえる値段じゃない。初値が分不相応なボッタクリプライスだったので、この価格下落は当然の結果ではあります。
初値で買ってしまった方はご愁傷様というほかありませんし、価格設定に対するキャノンの無責任さは腹立たしい限りだけど、ちょっと調べれば60Dが今どき10万円も払うようなカメラでない事はすぐに分かる話でもあり、高値掴みの半分は買ってしまった人自身の責任といえるだろうなぁ。
しかし。
このまま実勢が下がり続けて6万円切りが視野に入ってくるとなると、俄然話が違って来ると思われるのですが?
私は、60Dの最安値は遠からず必ず6万円は切ると見ています。
60Dより初値が高かった50Dの末期価格が6.5万円前後でしたから、60Dの安値は当然50Dを下回る、はず。

Web上で60Dの評判を見て歩くと、あの悪評高き50Dですら置いてけぼりにする勢いで(?)ぶっちぎりの総スカン状態に陥っているのですが、でもね、ちょっと待ってください。
キャノンのユーザーを舐めきったふざけた態度に対する憤りは私も良く分かるし、ファンの期待を裏切り続ける歴代EOSミドルクラス機は非難されて当然ですよ。
でもですね。
そういう外囲的条件を抜きに60D自体を冷静に見てみたら、決して悪いカメラじゃないですよ?
趣味的な面白みとは無縁で味も素っ気もないですが、実用機として使い倒すには絶好のボディです。
なにせ、50Dとほぼ同等の内容にバリアングル液晶が付いた新型機が、発売1ヶ月後には7万円で買えて、あまつさえ発売3ヶ月以内には6万円を切りそうな気配すら漂わせているんです、これは素晴らしいことじゃありませんか?

文句を言っている方にお聞きしてみたいです。
EOS 60Dにいったい何を求められているのでしょうか?
私もお店で60Dを触ってみましたが、発売1ヶ月にして7万円で買えるのならまあ許せる範囲、6万円だったら十分納得のボディでした。
Web界隈のEOSファンの間では、さも50Dから劣化したかのように糾弾されていますけど、正直言って私にはそうは感じられませんでした...誤解なきよう申し添えて起きますが、60Dで劣化しなかったというより、50Dまでが既にお粗末だったという意味ですが。
そんなことよりもむしろ、60Dのバリアングル液晶の高い機動性に激しく心を惹かれましたよ、ええ。

マグボディからプラボディに変更された事を嘆く方が多いですが、残念ながら私には違いがよく分からなかったです。もちろん60Dのボディが素晴らしい訳じゃないですよ。逆に、マグボディの良さをちっとも感じさせなかった従来機のほうが罪深いのではないですかね? なによりEOS-1D系と比べてしまえば50Dも60Dも同じようなものです...むしろ、この強固なカースト制こそがEOSシリーズの最大のガンでしょ? 60Dに怒ってる場合じゃないですよ。
記録メディアがSDカードになった点も、そう大騒ぎする問題なのかなぁ? 60Dの連写性能は7万円で買えるカメラとしては上々の部類。これで不足するくらいに連写連写でガシガシ撮りたければ10万円ちょっとで買える高速連写機7Dを使うべきだし、もしEOS中級機特有の“手抜き感”を嫌うならば本格派の1D MarkⅢの中古が16~18万円くらいですから十分選択肢に入ってきます。
その他各部位を見ても、ファインダーの潜望鏡みたいな見え具合にしろ、レリーズフィールのパコパコ感にしろ、60Dで劣化したというよりも50D以前のレベルをキープしているように感じました。これを「マニア向け中級機だ」といわれたら噴飯ものですけど、入門機と考えたら上々、Kissとは比べ物にならない真面目な作りです。そもそもこの辺は言ってみれば“余分な上質感”であって、そんなものを廉価なエントリー機に求めるのは筋違いというものです。

私が思うに、多くのEOSファンが60Dを50Dまでと同様のミドルクラス機と思って論評しているのが致命的な間違いなんじゃないでしょうか。
60Dは、50Dまでの二桁機とは別シリーズ、Kissが嫌な人のための本来のエントリー機なんですよ。不幸だったのは、キャノンが値付けを間違えてしまったことだけ。
Kissと同じ格付けのカメラを、マニア目線でD7000やα55やK-5と比べて語っちゃ駄目ですよ。マニアならマニアらしく、きちんと見極めなけりゃいけませんてば。60Dを2010年末の競合各社の水準に照らせば、ミドルクラスとは言い難いのは自明ですよ?(笑) いつまでも出てこない“マニア的に理想のEOS中級機”の妄想を勝手に重ね合わせて「なんだこいつ」なんて批判しちゃ、エントリーモデルの60Dが可哀想というものです。

はっきり申し上げて、60Dの問題点は価格だけです。
私的には、EOS-1D系以外のEOSデジタルでは初めて、マジメに“欲しい!”と思っております。
実勢価格が6万円を切った暁には、よーしパパ60D買っちゃうぞー、ととりあえず宣言しておきます。

で、そんな事を言っている裏には、ニコンD300へのどうにもならない不満が顕在化しているという事情があるんですが...それはいずれ別項にて。
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