経営資源は経営者が予算申請に対して出す資金だけではない。
現状の組織の「宝のもちぐされ」のほうに大きな問題がある。
役に立たないシステムなどは無駄を次々に生産している。
自分の金だから自分の好きなように使うと勘違いしている人は生産的に金を使うことはできない。
現状把握から出発するPDCAを使い経営資源の点検をすべきである。
まず、無駄や不良があるから改善する。
「不良による損失金額は、改善のための予算である。」と考えた経営者がいた。この会社では経営者が改善活動に積極的な支援をしたため、得られた成果も大きいものであった。
改善を進める原動力になるのは、改善した結果をどこまでイメージできるかで決まる。
想像力である。改善には7つ道具といわれる手法がある。手法も想像力があると有効に使うことができる。
経営資源の提供というのは「金をかける」ということだけでなく「豊かな職場」「意義ある仕事」を提供することでもある。
そのためには、現状の総点検をすべきである。
「宝のもちぐされ」が改善のための予算である。