ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ISOで補強すべき点

2006-12-05 | ISO外論

 
ISOは基盤整備が目的ですから、顧客の側からみた、きめ細かな要求項目を中心にまとめています。当然、運用は組織にまかされています。ところが頭で考えたシステムのみが先行して、運用が不足すると、ルールばかりの窮屈な組織になります。そのようにならないため、ISOで補強すべき点をまとめます。

特に強調しておきたいことは、システムを作った、文書化したというのは、建物の土台を作った段階です。その上にしっかりした建物を建ててそこで生活するのが目的ですが、土台だけ出来てこれで万全だと勘違いすることが多いように思います。
内部監査や客先の監査に追われシステムのみ高度になりすぎ、システムの運用管理、システムを基盤にした継続的改善という活動がされてないことが多いようです。

日本は古くから新しいものを取り入れるとそれを生き方のレベルまで高める不思議な能力があります。健康のため中国から輸入されたお茶が日本流の「茶道」という作法となり、わびサビと結びつくわけですから、実に奥の深い文化といえます。

ところが「ISO道」というのはいつまで経っても生まれてきません。
ルールは十分以上に出来上がっても、その中に魂を感ずる基本がないからでしょうか。
基本がなく実践的活動もないので、死んだような無用のシステムがあるばかりです。
日本で生まれた品質管理を忘れ海外のISOに過剰の期待をするからそれ以上前に進まないのだろうと思います。
「守破離」という言葉があります。いつまでも「守」のみでなくその先に進む段階です。

コメント
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