ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

15.マネジメントレビューの目的

2006-12-20 | 継続的改善52
ある会社では社長監査が定期的に実施され、社長は「自分に手伝える事は何か」をかならず聞くという。また別の社長は自分の方針がどこまで浸透しているか調べ自分が反省する場にしているという。
経営者が自ら確認する場がマネジメントレビューであるから、あまり形式的な場をつくるべきではない。

上下のコミュニケーションではまず、安心して話せることが大切である。
上の人に対して、気後れがあっては、意見を堂々と述べることができない。
安心感を意味するSECUREは気後れ(CURE)のない(SE)こととデミング博士は説明する。
話す側が気を遣って話す内容を変えるようでは、本当のコミュニケーションはできない。
理解し易いように配慮することは大切だが事実を歪めて話すようでは、「裸の王様」を作ることになる。

近代的経営においては、情報開示と説明責任は当然のことである。ジュラン博士が日本の品質管理を指導された1950年代、責任という言葉は説明責任(ACCOUNTABILITY)を強調していた。
その経営者の責任を果たすため、経営者、経営幹部の管理項目を決めておく必要がある。マネジメントレビューはその手段である。
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