ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

教育再生会議緊急提言への提言

2006-12-04 | コラム
安部首相の直属のブレイン「教育再生会議」からいじめの緊急提言がでる。案の段階では、
① いじめに加担したり故意に見過ごした教員への懲戒制度
② いじめた側の子供の出席停止
③ 問題のおきた学校を支援

いつも思うことだが、企業、学校を問わず、組織の存在の意義、使命、基本的機能をなぜ逃すのだろうか。
義務教育という言葉も変なものだが、「人間をつくる」ことが使命ではないだろうか。
いじめがあることは、教育の使命をはたしてないことの事実である。
なぜそのようなことが起きるのか。人間の成長過程で自分以外の他者に気付くことは、誰にでもある経験である。自分以外の他者に気付きそれを否定しながらも、葛藤を通して自分との共通点を見つけ、それをきっかけにして自分を深く考えるようになるのは、成長過程で必要なことである。
いじめを正当化するつもりはない。いじめと正面から向き合えということを言いたい。
若いときに経験しておかないと大人になって組織の中で表面化しないが、いじめに悩むことになる。

長い人生で自分が成長するタイミングに事なかれ主義から蓋をされるのは、成長の芽を摘むことになる。
いじめは憎むべき罪である。その存在に気がついても逃げずに向き合う勇気こそ身につけたい。逃げることは死に追いやることである。子供と教師という立場の差を乗り越えて、いじめから人生の本質を学ぶべきである。

「教養とは、生の難破を防ぐもの、無意味な悲劇に陥ることなく、過度に品格を落とすことなく、生きていくようにさせるところのものである。」
     オルテガ「大学の使命」
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