ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

新しい自分になるため心がけること

2009-01-27 | ISO外論
PDCAのコツ
もうだいぶ前のことです。
小澤征爾の子供向け音楽番組で、ゲストのモダンジャズの巨匠ウイントン・マルサリスに質問がありました。
「どうすれば音楽がうまくなるの」
小さな女の子の質問にマルサリスは、「それには練習が大切だよ」と答えます。
「ただ、練習/PRACTICEはモンスターにチャレンジするようなもの。ただ、繰り返し練習すれば、楽しくなる。楽しくなれば人を感動させ、自分もやってみようという気になる。そのためには、プラクティスが大切だよ」
なんとも愛情のあるやり取りに、質問した少女の顔が明るくなったのをよく憶えています。
これに続いて、クラシックとモダンジャズのジョイントセッションがあり、その後、小澤征爾が子供に変わって質問を繰り返します。
マルサリスはプラクティスを12のポイントに分けて紹介します。

1.助言を求める人をさがす。
2.毎日実践する基本練習の予定表を作る。
3.いつどこまで進むかという進歩の目標を決める。
4.集中する計画をたてる。
5.じっくり練習する。リラックスしてあわてない。
6.苦手な部分は反復する。
7.全力をかたむけて全ての音を歌わせる。しらけた考えをしない。
8.失敗を気にやむな。失敗から学ぶ。
9.ひけらかさない。受けねらいは底が浅い。
10.自分で工夫する。もっといい方法がないか考える。
11.楽観的になる。明るく考えれば楽しい。
12.共通点に注意、皆の力が出る。

ここには、音楽だけでなく全てに共通する向上や進歩のための方法があります。
マルサリスがPDCAを知っているかどうか定かではありませんが、こんな見事なPDCAに始めてお目にかかったように思います。さて、多少、蛇足しておきます。PDCAという活動は他の人も巻き込んでいきます。「自分もやってみようという気になる」というわけです。これが組織全体に広がり波及効果を生むことになるのです。

もう一つ追加します。PRACTICEには、単なる練習というより、実践するという意味もあります。「夢中になって繰り返すこと」そんなものが、あなたにはありますか。
コメント
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