ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

新たなスタートにあたり考えること

2007-02-04 | ISO外論
この「52のポイント」も3回目のサイクルを終了した。
読者の方々には心からお礼を言いたい。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

セミナーやワークショップをはじめる時、皆と約束することがある。
① 知らない目でみる。
   先入観を捨てて考えることである。
   聖書に、目があるのに見ず、耳があるのに聞かず、口があるのに真実を話さない、という言葉がある。どうも人間というものは厄介な生き物であるらしい。
   子供のように純粋に見れば、ものごとの本質が見えるのに、みてないことが多い。
   そこで、せめて次のように「みる」ことにしている。
   見る。知らない目で、現象をみる。
   観る。驚きの目で、原因を観察する。
   診る。因果関係をみて、診断をくだす。
   看る。対策をとったら、結果を見守る。

② 我々はできない理由を探す名人である、ということを自覚する。
   「これだけ理屈がうまく言えるのだから、原因ぐらい探すのは簡単」と言いたくなるくらい、出来ない、しないための言い訳のうまい人が多い。多いというより誰でもそうらしい。「批判する時は雄弁だが提案する時はからっきしだめ」というのはよくある。だからそれを自覚して、言い訳をしよう。ひょっとして言い訳が原因を探すための手がかりになるかもしれない。
   
出来ない理由のうまい人(つまり、われわれの)の思い違いの原因を考えてみよう。
   目標に対するとらえ方が違う。単なる願望か必達すべきゴールなのかとらえ方が違ってないだろうか。目標と現状のギャップである自分の解決すべき問題と制約条件(より上位者の問題であるが)の区別がついているだろうか。など整理する必要がある。
   目標が押し付けであってはならないように、問題も自分で発見できるようになるのが望ましい。

③ 半歩でも前に進むことを心掛ける。
   今、前に進む時期なのか、我慢して反省し現状を固める時期なのか、判断に苦しむことがある。このような時を見極めることは難しい。自分自身でも判断できないのに、会議や小集団活動のように多くの人が参画する場では、なおさら難しい。
   発想法のデボノが6色ハット発想法と言う魅力的方法を提案している。冷静に考える時、情熱を持って進む時、徹底して分析する時など等、会議の席でリーダが「今から赤い帽子をかぶり会議を進めましょう」と言う具合に指示する。その繰り返しで会議を効率的に進めることが出来るという。一度試す価値があろう。

この20年この3ッの約束を心掛けて会合やワークショップを進めている。
もっと考えなければならないこともあろうが、人間覚えられる範囲は3つぐらいだろう。
重要な見落としがあるといけないので、気の付いたことがあれば教えてください。
コメント
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