ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

目から鱗.4

2005-07-22 | ISO外論
2003年に開催された世界経営者会議の講演でトヨタ自動車の張富士夫社長は次のように述べている。「技術革新は日々の改善が原動力だ。絶え間ない改善を支えるのは人つくりであり、人を大切にする経営姿勢が新たな革新を可能にしている」

人づくり、改善、技術、落語の3題噺のようだが、最近この関係があいまいなための事故が多い。
メディアも「単なるミスでは処理できない問題」と報じるが、技術的難易度と重要性は別の次元の評価である。

ついで補足しておきたい。日本の製品の品質が世界一になったのは、多方面の産業人、研究者、技術者、学者などが協力して技術の改善に取り組んだからである。

品質向上のための専門家がいたわけではない。専門家がいなかったからこそ品質が良くなったといえる。

次の言葉は、技術について大原則と思う。
「従来の工業教育において「科学」は教えられたかも知れないが、「技術」は教えられてない。科学については理想化されたモデルの追求を行うに過ぎないが、技術については理想化されてない現実の姿が対象である。科学の目的は真であるが、技術の目標はプロセスであり、品質であり、経済性である。」
(品質管理誌 1954・10 水野滋)
コメント
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