ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論 スペースシャトル開発と日本の開発

2005-07-15 | ISO外論
スペースシャトルが完成する少し前、ロスの近郊の航空会社で開発の状況を見学させてもらった。その航空会社の後楽園球場ぐらいの広い建物の真中に木型のスペースシャトルの実物大模型があり、その周りを50近くの部屋がカーテンで区切られていた。

 シャトルの上から見ていると、いくつかのカーテンの中で会議が行われていた。何か問題がおきると関係者がすぐ集り、その場ですぐ問題解決するとのこと、生産段階で明らかになった問題による設計変更もこの場に関係者が集り短時間で処理されるとのことであった。宇宙開発の技術の高さとトラブルシューティングのスピードおよび人海作戦には、驚かされると同時に、羨ましく思えた。
 
 さて、アメリカの威信をかけた開発と比較したら、当時の日本の開発段階における品質管理活動はまことに地味できめ細かである。設計変更による損失にも気を配るから改善しようと検討する。

 このように品質を追求し改善を繰り返し継続したことが、開発期間の短縮と開発管理体制の基盤整備に役立ったといえる。もし、日本が今みたいに豊かで、ハングリーでなかったら品質管理はもっと遅れていただろう。
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